9月7日に8月の月間MVPが発表される前に、投打各部門の月間トップ3を紹介する。今回はセ・リーグ編だ。

【野手】
●OPS ※60打席以上
1位 村上宗隆(ヤクルト) 1.575
2位 ロハス・ジュニア(阪神) .974
3位 オスナ(ヤクルト) .949
 
 2位と実に600ポイント以上の差をつけて、村上が圧巻の3か月連続トップ。同じく3か月連続の月間MVPは間違いないだろう。8月終了時点でのシーズン通算OPS1.230は歴代7位に相当と、歴史的な活躍を続けている。村上には遠く及ばないとはいえ、2位のロハス・ジュニアは6月の.619から.806→.974と順調に成績を上げており、2020年にKBOで本塁打と打点の二冠王を獲得した実力をようやく発揮しつつある。

●打率 ※60打席以上
1位 村上宗隆(ヤクルト) .440
2位 ロハス・ジュニア(阪神) .328
3位 中田翔(巨人) .322

 村上は今季2度目の月間打率4割以上で2位に1割以上の差をつけて1位。8月20日には佐野恵太(DeNA)を抜いて首位打者争いでもトップに立った。その佐野は.276と4ヵ月ぶりに月間打率が3割を切り、現在は3位にまで転落。代わりに大島洋平(中日)が8月3日のヤクルト戦で史上7人目の1試合6安打をマークするなど、月間打率.348と好調で2位にまで上がってきた。

●安打
1位 村上宗隆(ヤクルト) 33
2位 岡林勇希(中日) 31
3位 牧秀悟(DeNA) 29

 ここでも1位は村上だが、前月トップの岡林が今月も2位と奮闘し、8月12日からは1番に定着した。シーズン打率は8月終了時点で.288。史上9人目の「高卒3年目の打率3割」も射程圏内に捉えている。6〜7月に打率.232と苦しんだ牧は不振を脱し、月間打率も3か月ぶりに打率3割を超えた(.309)。
 ●本塁打
1位 村上宗隆(ヤクルト) 12
2位 サンタナ(ヤクルト) 7
3位 牧秀悟(DeNA) 6
3位 山田哲人(ヤクルト) 6

 村上は8月2日に日本記録の5打席連続本塁打を達成したのを皮切りに、4ヵ月連続でリーグ最多となる12発。シーズン通算では現在51本で、2位の岡本和真(巨人)にダブルスコアの圧倒的な差をつけている。山田、サンタナがランクインしているように、村上に牽引されてかヤクルト打線も調子を上げており、7月は20試合で計23本塁打だったのが、8月は24試合で36本塁打を量産した。

●打点
1位 村上宗隆(ヤクルト) 25
2位 オスナ(ヤクルト) 23
3位 サンタナ(ヤクルト) 17

 村上は実に5部門でトップ。ベスト3をヤクルト勢が独占。村上は月間出塁率が.588に達し、5番のサンタナや6〜7番に入るオスナにチャンスが回ってくることが多かった。なお、ちなみに、リーグ4位は中田翔(巨人)と佐藤輝明(阪神)の15打点。

●盗塁
1位 岡林勇希(中日) 7
2位 島田海吏(阪神) 6
3位 増田大輝(巨人) 5

 6月と7月は各1盗塁だった岡林が一気に7盗塁を荒稼ぎ。島田は9盗塁を決めた6月に続いて、今季2度目の2位。3位の増田はスタメンが1試合もなく、代走9試合だけで5盗塁を稼いだ。なお、現在25盗塁でリーグトップの近本光司(阪神)は、8月は4盗塁で4位タイだった。【投手】
●防御率 ※20イニング以上
1位 髙橋宏斗(中日) 0.89
2位 今永昇太(DeNA) 1.25
3位 山﨑伊織(巨人) 1.44

 20歳の若竜・髙橋が堂々の月間防御率トップに躍り出た。3先発、20.1投球回で失点わずか2つと堂々たる投球だったが、打線の援護に恵まれず月間わずか1勝(1敗)、。初の月間MVP受賞は難しいかもしれない。その髙橋と同じ2020年のドラフトでプロ入りした山崎も健闘。特に8月4日の阪神戦は、8回3安打無失点の好投で今季3勝目を挙げた。

●勝利
1位 今永昇太(DeNA) 5
2位 濵口遥大(DeNA) 3
2位 木澤尚文(ヤクルト) 3
2位 大貫晋一(DeNA) 3

 好調ベイスターズ勢が3人ランクインしたが、特筆すべきは5戦5勝の今永だ。8月9日の阪神戦で9回2失点に抑えて今季3度目の完投勝利を挙げるなど、月間防御率1.25はリーグ2位、31奪三振も3位。19年5月以来2度目の月間MVPはかなり有力だろう。木澤の3勝はすべてリリーフで挙げたもので、チームでも最多。12登板で防御率は3.52と平凡ながら勝ち運に恵まれた。

●奪三振
1位 小笠原慎之介(中日) 35
2位 戸郷翔征(巨人) 34
3位 今永昇太(DeNA) 31

 小笠原は8月13日の阪神戦で自己最多11奪三振をマークすると、続くヤクルト戦も9個積み上げて、2試合で20K。防御率も7月の2.63に続いて2.83と内容も良かった。1個差でトップを逃した戸郷だが、8月25日の中日戦では歴代2位タイの初回先頭から6者連続奪三振をマーク。年間の奪三振数では堂々リーグ1位で、初タイトルに期待がかかる。
 ●投球回
1位 今永昇太(DeNA) 36.0
2位 伊藤将司(阪神) 34.0
3位 森下暢仁(広島) 33.0

 今永と伊藤が5先発で積み上げたイニング数に、森下はわずか4先発で肉薄したのが凄い。9日のヤクルト戦、16日の中日戦では2試合連続完封勝利をマークし、2020年新人王の実力をまじまじと見せつけた。2位の伊藤も2戦連続で8イニング投げるなど力投し、一時はシーズン防御率も1.91まで改善させていたが、8月17日以降の3先発で13失点と崩れてしまった。

●セーブ
1位 山﨑康晃(DeNA) 11
2位 マクガフ(ヤクルト) 8
3位 R.マルティネス(中日) 7

 山﨑がリーグダントツの11セーブをマークしてチームの躍進に大きく貢献。8月24日の阪神戦では史上8人目、歴代最年少(29歳10ヵ月)での通算200セーブを達成した。14登板して失点もセーブ失敗もゼロとあって、僚友・今永に並んで月間MVP有力候補と言えるだろう。山崎、マクガフ、R・マルティネスの3人は年間セーブ王争いでも接戦を繰り広げていて、果たして誰が抜け出すか。

●ホールド
1位 清水昇(ヤクルト) 10
2位 ロドリゲス(中日) 9
3位 エスコバー(DeNA) 9
3位 伊勢大夢(DeNA) 9

 清水は両リーグで唯一月間2ケタのホールド数をマーク。ホールド失敗も2度あるが、13登板で防御率1.54と、歴代最多ホールド王の実力を見せつけた。湯浅京己(阪神)はトップ3圏外となっているが、8月まで毎月7ホールドずつという抜群の“安定感”で、シーズン通算では現在リーグ最多の36ホールドを記録している。

構成●SLUGGER編集部

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