9月5日、新日本プロレスは、新シリーズ『バーニング・スピリット』を後楽園ホールで開催。今大会はコロナ禍以降で初めて“声出し応援”が認められ、第1試合から雰囲気は上々。鈴木みのるの入場テーマ曲に合わせて「風になれ」の大合唱が復活するなど、ソーシャルディスタンスを保った環境で、会場全体が活気に満ちたものとなった。

 話題となったのは、第2試合だ。NEVER無差別級6人タッグチャンピオンチームの後藤洋央紀&YOSHI-HASHI&YOHに矢野通を加えたCHAOSと、9.18大分・別府ビーコンプラザ大会で同王座に挑戦するEVIL&高橋裕二郎&SHOにディック東郷を加えたH.O.Tが激突した。

 前シリーズでドッグケージに閉じ込められるという侮辱を味わったH.O.Tは、ドッグケージを持ち込み、CHAOSはH.O.T撲滅Tシャツを着て入場。試合は序盤からお馴染みの暴走ファイトを展開した。

 しかし、この日はファンもCHAOSを後押し。連携プレーでH.O.Tのラフファイトを振り切ると、最後は矢野が東郷をローブローからの横入り式エビ固めでカウント3。これには後楽園に集まったファンも大喝采。会場は大いに沸いた。

 試合後、矢野はファンとともに久々となるYTRポーズと大合唱をしようとしたが、これをH.O.Tが妨害すると、大ブーイングとともに、コロナ禍後初となる「帰れ」コールが発生。これにはH.O.Tも引き下がるしかなかった。
  バックステージで裕二郎は「オイ、前回のタイトルマッチでよ、ドッグケージに閉じ込められて辱められたけど、一生忘れねえからよ」と語ると、股間を押さえて悶絶する東郷を横にEVILが「オーライ、東郷。連日連夜よ、あいつらナメたTシャツ着て来やがって。あいつらよ。人としてもチャンピオンとしても最低なんだよ」とコメントし、恨み節を口にした。

「それとよ、ドッグケージの恨みはドッグケージで晴らしてやるよ。お前らみたいなゴロツキにはあのブタ箱がお似合いなんだよ。ぶち込んでやるからな。よく覚えとけ!」

 また、SHOも「なんだこのシリーズ始まってから、あのシャツは? それにタオルまで作って、このクソッタレが! 後楽園の連中もやかましいしよ。お前らCHAOSを野放しにしておくわけにはいかねえんだよ、オイ! この世のためにもよ。俺たちが正義のために、お前らをぶち込んでやるよ!」と半ば逆ギレ状態でその場を去った。

 ブーイングや「帰れ」コールは気にしてないように見えたが、今後も声出し応援が可能になればH.O.Tへの風当たりは強くなる。ファイトスタイルに影響を与える可能性は十分にあるだろう。

◆新日本プロレス◆
『バーニング・スピリット』
2022年9月5日
東京・後楽園ホール
観衆 700人(札止め)
▼8人タッグマッチ(20分1本勝負)
後藤洋央紀&YOSHI-HASHI&YOH&○矢野通(9分15秒 横入り式エビ固め)EVIL&高橋裕二郎&SHO&ディック東郷●

文●どら増田

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