米球界を大いに沸かせる出色のパフォーマンスだった。現地時間9月5日に本拠地で行なわれているデトロイト・タイガース戦で、31号と32号を放った大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)である。

 去る9月3日のヒューストン・アストロズ戦で“リアル二刀流”で先発マウンドに立ち、今季自己最多111球を投げた大谷。それから中2日で、球界屈指の偉才は疲れ知らずのハイパフォーマンスを見せつけた。

 1本目が飛び出したのは3回の第2打席だ。相手先発左腕のタイラー・アレクサンダーが投じた初球、90.4マイル(約145.5キロ)の直球がほぼ真ん中に入ってくると、大谷はこれを鋭いスイングで弾き返す。低弾道ながらライナー性で飛距離を伸ばしていった打球は、あっという間にライトフェンスの上にある看板に直撃した。

 111.4マイル(約179.2キロ)の弾丸アーチ。球場全体は割れんばかりの「MVP」コールに包まれた。その興奮も冷めやらぬ7回に大谷はもう一発を炸裂させる。

 先頭打者として中継ぎ右腕のギャレット・ヒルと対峙すると、またしても初球をジャストミート。本人が打った瞬間に確信めいた表情で見送った打球は、センター方向へ高々と舞い上がると、あっという間にフェンスを越えた。
  ふたたび熱狂に包まれたアナハイム。その興奮は二刀流戦士が持つ凄みを語るには十分。そして、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)と二極化しつつあるMVPレースをより混沌とさせるものとなった。

 無論、28歳のサムライが放った威光には、現地記者たちも脱帽。さまざまな反応を見せた。そのなかで興味深かったのは、米放送局『ESPN』のジェフ・パッサン記者のツイートだ。日頃からMLBのありとあらゆる情報を発信する敏腕は大谷について、こう持論を説いた。

「ショウヘイ・オオタニがいかに凄いか。彼について語ることを私はやめるつもりはない。なぜなら、一生に一度のアスリートを見たとき、その一秒、その一瞬に感謝すべきだからだ。オオタニはまさに唯一無二だ」

「オオタニがいかにすごいか」――。こうした意見が当たり前のように出てくるのも、もはや二刀流戦士の凄みと言える。そんな彼の一挙手一投足を楽しみたい。

構成●THE DIGEST編集部

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