決して目を見張るほどをボールではなかった。しかし、MLB通算354勝の大投手ロジャー・クレメンスの息子コディ・クレメンス(デトロイト・タイガース)が、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)に投じたボールは米球界を沸かせた。

 対決の瞬間は、現地時間9月5日の一戦、9対0とエンジェルスが大量リードした8回裏に訪れた。

 点差を考慮したタイガースからすれば、中継ぎ陣を休養させる意図があった。半ば試合の勝敗を捨て、明日以降の闘いに備えるというわけだ。だが、そんななかでコディは小さくない見せ場を作った。先頭打者として迎え撃った大谷をわずか4球で追い込むと、最後は外角へ68マイル(約109キロ)のスローボールで見逃し三振に切って取った。
  試合後に大谷が「素晴らしいピッチングでした」と笑いながら語った“コディの5球”。この大打者とサラブレットの対決に、現地記者たちもさまざまな反応を見せた。MLB公式サイトや米放送局『ESPN』などに寄稿するサラ・ラングス記者が「野球って最高!」と興奮気味にツイートすれば、米メディア『The Athletic』などで執筆するブレント・マグワイア記者も「これぞ、野球だ」と投稿した。

 100マイルを超える剛速球を武器に、7度のサイ・ヤング賞を手にした父が投げていた球威には及びはしない。しかし、野手でありながら堂々としたマウンドさばきを見せたコディが、大谷と繰り広げた勝負は娯楽性の詰まった興味深いものだった。

構成●THE DIGEST編集部

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