「なんてエグいボールだ!」

 大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が“マウンドに立った”相手野手に送ったサインボールには、28歳の日本人のユニークさが詰まっていた。

 事の発端となったのは、現地時間9月5日のデトロイト・タイガース戦でのワンシーンだ。エンジェルスが9対0とリードした8回裏、メジャー通算354勝のロジャー・クレメンスの息子であるコディ・クレメンス(タイガース)が大谷と対峙した時だった。

 今季にメジャーデビューを飾ったばかりのコディ。普段は一塁、三塁、左翼を中心にマルチにこなす野手なのだが、この日は得点差がついたために登板。そして1死一塁の場面で「強打者・大谷」と対峙すると、カウント1-2から4球目に投じた外角いっぱいに68.4マイル(約110 .1キロ)のスローボールで見逃し三振に切った。

「これはかなりワイルドなことだ。ただ、もう絶対にオオタニには投げたくない。僕は野手だからね。なんというかそういう状況って残念な時でしょ。あまり楽しいものではない」
  試合後にそう語ったコディだが、「絶対にケースに入れて保管する」と三振に取ったボールはベンチに預けた。そして一夜が明け、26歳のサラブレットは、仲間にも促され、記念の球を大谷のもとに持ち寄って、サインをしてもらったという。

 この大谷が魅せた“神対応”に反響が相次いだ。米紙『USA Today』が管理するスポーツメディア『For The Win』は、「オオタニが三振に対して素晴らしいスポーツであることを見せ、この瞬間はよりいいものになった」と紹介。さらにコディへサインボールを手渡した振る舞いについて、次のように称えた。

「2本塁打を放った後だったために楽しく過ごせるのは当然だ。しかし、コディを気遣ったオオタニのユーモアセンスは、彼が必見の偉才である理由だ。彼はコディにとってこの三振がどれほどの意味を持つか知っていて、サイン要求にも気軽に応じた。こうした彼の行動は応援したくなる。オオタニからのこのプレゼントをファンもまた愛しているのだ」

 グラウンド外の話題でも人々を虜にする。このカリスマに欠点はないのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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