現地時間9月6日、チャンピオンズ・リーグ(CL)のグループステージが開幕し、グループFではセルティックがレアル・マドリーに0-3で敗れた。
 
 5シーズンぶりにCLの本戦に駒を進めたセルティックが、最初に本拠地セルティック・パークに迎えたのは前回王者。試合はホームチームが積極的に相手ゴールに迫り、リエル・アバダや旗手怜央らが惜しいシュートを放ち、カラム・マグレガーの強烈なミドルはポストを叩く。後半開始直後には交代出場したばかりの前田大然が右からのクロスをフリーで合わせる好機を得るが、ボールはしっかりミートせずにこれを活かせなかった。

 対するマドリーは、エースのカリム・ベンゼマが膝の違和感のために開始30分でベンチに退くアクシデントに見舞われたものの、これを乗り越えて56分にフェデリコ・バルベルデの右からのクロスをロドリゴが合わせて先制、4分後にはペナルティーエリア内でボールを受けたルカ・モドリッチが個人技で数人のDFをかわしてゴール左隅に巧みなシュートを突き刺し、77分にはダニエル・カルバハルの頭での折り返しをエデン・アザールが押し込んでダメを押した。
 
 前半は主導権を握り、チャンスも作ったセルティックだが、先にゴールを奪うことができず、要所を締めたマドリーに勝負どころでハイプレスを剥がされて失点を喫するなど、王者に試合運びの巧さや決定力を見せつけられることになった。アンジェ・ポステコグルー監督は「このレベルでは、チャンスを逃してはならない。我々が先にゴールを奪っていれば、マドリーがオープンになることで、さらに多くのチャンスを作れただろう」と、先制点の重要性を指摘している。
 
 その意味で、後半開始直後の前田の絶好機逸は大きな意味を持ち、現地メディアも「十分なエネルギーと仕事率をもたらしたが、最高のチャンスを逃した」(日刊紙『THE SCOTSMAN』)、「途中出場して数分での大きなミス」(日刊紙『SCOTTISH DAILY EXPRESS』)、「ゴール前の決めるべき絶好機でシュートはミートしそこなった」(日刊紙『THE SCOTTISH Sun』)、「試合の流れを変える能力は限られており、早い段階で大きなチャンスを潰した」(地元メディア『Glasgow Live』)と、この場面をネガティブに報じた。
 
 また、4日前の宿敵レンジャーズとの「オールドファーム」で肩を負傷した影響で、このビッグマッチでは途中交代での19分間の出場に止まった古橋亨梧は、ジョッタのクロスに合わせた惜しい場面があったが、前半の攻勢時に彼の存在があれば……とのSNSでのファンの投稿も少なくなく、その不在が惜しまれた選手だ。

 そんな彼に対しては、『SCOTTISH DAILY EXPRESS』紙は「わずかにゴール前で相手に脅威を与えたが、時すでに遅し」、『THE SCOTTISH Sun』紙は「ノーインパクト」と評している。

【動画】欧州チャンピオンズリーグが開幕! セルティックは旗手怜央が先発出場!前回王者レアル・マドリー相手に古橋亨梧、前田大然らが途中出場 これに対し、非常に高い評価を受けたのが、この試合で唯一スタメン入りを果たした旗手で、今回も攻守両面の重要な場面に多く絡み、攻撃ではチャンスメイク、フィニッシュで高いレベルを示した彼に対しては、現地メディアがいずれも賛辞を贈り、チーム最高評価を与えたところも少なくない。

「セルティックで最高の選手。中盤で、マドリーのモドリッチ・トニ・クロースと互角に戦った。そのパスと動きは鋭く、素早く、知的なものだった。マグレガーと並んでの役割に止まらず、マシュー・オライリーとの非常に良い連係で、ボールを前に運んだ。序盤に見事なクロスフィールドパスを通している」(『THE SCOTSMAN』紙)

「多くの良いパスを提供し、常にチームを素早く動かすよう狙っていた。クロースらとの中盤の争いで持ち味を発揮した」(『SCOTTISH DAILY EXPRESS』紙)

「左サイドのジョッタへの、絶対的に荘厳なボレーでのパス。最初の25分間は素晴らしく、ほとんどのパスがオウンゴールを誘発しそうだった。最後の20分を迎える頃には、存在感が薄れていった」(『THE SCOTTISH Sun』紙)

「日本のスター選手の前半は素晴らしく、ジョッタへのピッチを横切るボレーでのパスはハイライトのひとつになった。後半になって疲れが見えるようになるまで、そのプレーは鋲のようにシャープだった」(日刊紙『Daily Record』)

「ホームチームが支配した前半、多くの電撃的な連係プレーを披露。素晴らしいハーフボレーでのシュートはGKティボー・クルトワにセーブされた。やる気と熱意に満ち溢れ、前半はモドリッチとクロース相手に、信じられないバトルを展開した」(日刊紙『Glasgow Times』)

「エネルギーの塊であり、世界のベストチームに対して彼が見せた幾つかのパスは、間違いなく荘厳なものだった。プレッシャーの中での、本当にクールなプレー」(『Glasgow Live』)

「前半は巧妙なパスを幾つも提供し、ポゼッションを維持するなど、相手にとって常に脅威となった。後半も途中で疲れるまでに、クロースとよく戦った」(地元メディア『Glasgow World』)

「見ていて楽しい選手。前半に素晴らしいパスをいくつも通し、クルトワの前で強烈なシュートを放った。ワールドクラスの中盤の選手たちと対戦し、場違いな印象を与えず。セルティックのベストプレーヤーだ」(『footballscotland』)

「常に前へのパスを狙い続け、マドリーの中盤を突き抜けた」(サッカー専門サイト『90min』)

「セルティックが前半に見せた多くのプレーにおいて中心的存在となり、とりわけバックからのプレーでそれは顕著だったが、前半の45分間で力尽きた。ジョッタへのパスなど、見る者を楽しませるプレーを披露したが、マドリーの守備をこじ開けるためのキーを見つけることはできなかった」(セルティック専門サイト『CELTS ARE HERE』)

 なお10点満点の採点では、『THE SCOTSMAN』紙と『footballscotland』が「8」で単独最高、『Glasgow Live』(「8」)と『90min』(「6」)はマグレガーと並んでの最高評価となっている。

構成●THE DIGEST編集部

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