レギュラーシーズン終了まで残り3週間を迎えている2022年メジャーリーグ。そんな中で、連日のようにメディアに取り上げられているアメリカン・リーグのMVP争いは、熾烈を極めるものの、現時点ではWARの立場から見ると、ニューヨーク・ヤンキースのスラッガー、アーロン・ジャッジが有利とされている。

 ジャッジはロジャー・マリスが打ち立てた年間61本塁打のア・リーグ記録を塗り替え、最多本塁打記録の更新へあと7本と迫っている。それに加え、リーグトップの強さを誇るヤンキースを牽引する活躍を見せているというのもジャッジの受賞を後押しすることだろう。

【動画】大谷翔平の34号本塁打&キャリアハイの12勝目をマークした力投をチェック ジャッジは本塁打、打点、OPSなどほぼすべての打撃成績において、ア・リーグをリードしており、彼のMVP受賞に関しては異議を唱える余地はないであろう。

 ただ、一人だけ数字では測れないライバルが存在する。それはもちろん、ロサンゼルス・エンジェルスの大スター大谷翔平だ。打撃成績はジャッジの方が上ではあり、MVP選出の主な指標であるWARにおいても、米野球専門データサイト『FanGraphs』によると、現時点でジャッジが9.3で両リーグトップではあるが、大谷は8.2で、それほど差は見られない。WARで大差がなければ、別の要素も十分に加味されるだろう。

 現地時間9月10日のヒューストン・アストロズ戦で5回79球を投げ、被安打6、1失点、7奪三振で12勝目を挙げた大谷は、翌日に片手一本で今季34本目の本塁打を放つなど、計り知れない力を見せ続けている。「シーズン30本塁打&2桁勝利」など、数多くのメジャーリーグの記録を塗り替えている偉才はやはり、「年間61本塁打のア・リーグ記録」を間も無く塗り替えようとしているジャッジよりインパクトが大きいのは否めない。

 この比較が難しい両者のハイレベルな争いについて、米メディア『The Cold Wire』のアンドレス・チャバス記者は以下のように述べている。
「いずれにせよ、ヤンキースのスターが有力視されても、大谷には多くのファンや投票者がついており、2年連続の選出も決しておかしくはないだろう」

 様々な論争が尽きないMVPレース。どちらが選ばれるにせよ、最後の最後までファンやメディアにエキサイティングな楽しみを与えてくれていることは間違いない。

構成●THE DIGEST編集部
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