F1第16戦のイタリア・グランプリで、アルファタウリの角田裕毅は14位に終わり、10戦ぶりのポイント獲得はならなかった。

 オランダGPで戒告処分が5回目に達した他、パワーユニット交換、さらにフリー走行(FP)中に黄旗区間で減速しなかったことへのペナルティーもあって、予選前には決勝がグリッド最後尾からのスタートとなることが決定していたが、車のペースは初日から良く、予選でも難なくQ1突破を果たした後、Q2では出走をキャンセルした。
 
 決勝でもAT03はミディアムタイヤを装着した第1スティントで力強い走りを見せ、角田はポイント圏内に近づいたものの、第2スティントでのハードタイヤでの走行では苦戦して18番手まで後退。レース終盤でのダニエル・リカルド(マクラーレン)のリタイアに伴うセーフティーカー出動で、ソフトタイヤに替えて残りの周回でのジャンプアップを目論んだが、残念ながらレースはそのまま再開することなく終わっている。

 今回も結果を残すことはできなかったものの、角田のパフォーマンス自体は悪くなく、FPでも予選でも良いラップを刻んだ。一方で最も話題になったのは、複数のペナルティーを受けたことで、結果的にこれでポイント獲得の可能性は大きく低下することとなった。

 海外メディアの評価を見ると、英国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』は10点満点の採点で「4」と厳しく、寸評では「ペナルティーによって決勝での最後尾スタートが決まっていた角田にとって、予選はほとんど無意味なものであり、Q1は突破したが、Q2では出走しなかった」と予選を振り返った後、以下のように続けている。

「第1スティントでは上手く順位を上げ、中団の列に加わってエステバン・オコン(アルピーヌ)の背後につけたが、その後、ミック・シューマッハー(ハース)らに抜かれた。週末を通してペースは良かったが、フリー走行でのミス(黄旗区間で減速を怠る)は容認できるものではなかった」

 同国のF1専門サイト『CRASH』は及第点の「6」とし、「角田は複数のペナルティーにより、列の最後尾からレースをスタートした。日本人ドライバーはしばらくポイント圏内の近くで走行したが、その後、脱落している」と記述。同じく「6」を与えた『planetf1』は、しかし、以下のように寸評は辛口である。

「3つのペナルティーを受けたことを考えると、角田は20番グリッドではなく、(モンツァから程遠くない大都市)ミラノのダウンタウン辺りからスタートすべきだっただろう。レースの出だしは良く、オープニングラップで幾つか順位も上げたが、この時の推進力を維持できず。そしてまた、アルファタウリでの未来に疑問符がつく結果となった」
  スポーツ専門サイトの『sportskeeda』は「6.5」とやや高めで、「角田にはスピードの他、レース運びの能力があり、F1で素晴らしい結果を残す可能性を持っている。そんな彼に欠けているのは、成熟度だ。日本の若者は、F1でのキャリアにおいて、早々にステップアップを果たす必要があるだろう。このままではいけない」と指摘。スペインのF1専門サイト『F1i.com』は「6」の採点で、寸評ではペナルティーに言及している。
 「角田はグリッド降格のペナルティーを最も多く受けたドライバーのひとりだ。今季の残りは6戦だが、最終戦のアブダビGPまでにまた5度の戒告処分に達することはあるだろうか? いずれにせよ、モンツァにおいて彼のモチベーションが最高潮になかったとしても、それは理解できる。グリッド最後尾が決まっていた中で、彼は予選で自身がQ1を突破できることを見せつけた。決勝は第1スティントで12番手まで浮上したが、ハードタイヤに替えると18番手に後退した」

最後にオランダのF1専門サイト『GPBLOG』は、チーム単位で評価を下し、アルファタウリに対しては「5.5」。「ピエール・ガスリーは中団争いで激しいバトルを展開した末に8位入賞を果たすなど、素晴らしかった。この結果は、14位に終わったユウキにとっては到底困難なタスクだった。日本人ドライバーにとってはハッピーなレースとはならず、満足のいく競走を示すことができなかった」と、角田に対してはネガティブな内容となった。

構成●THE DIGEST編集部
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