フィギュアスケートのイリア・マリニン(米国)が14日、国際スケート連盟(ISU)公認大会のU.S.インターナショナルクラシック男子フリーで、人類史上初めて4回転アクセル(4A)着氷に成功した。

 一夜明けても、歴史的な偉業に興奮したスケート関係者やファンから称賛の声が多く届いている。15日、ISUオフィシャルページのトップニュースには『米国のマリニンが、初の4回転アクセルを着氷』と題し、「世界ジュニア王者のイリア・マリニンは、2022年9月14日にレイクプラシッド(米国)で開催されたU.S.インターナショナルクラシックで、競技会初の4回転アクセルを着氷し、スポーツの歴史にその名を刻んだ」と絶賛。「この17歳は、4回転に欠けていた最後のジャンプを追加した。これでフィギュアスケートのアクセル、ルッツ、フリップ、ループ、サルコウ、トウループの全てのジャンプが、ISU公認試合で4回転として披露された」とマリニンの快挙を称えている。

 マリニンは4Aについて「本当に気持ち良かった」と振り返り、「練習しているときは、どうすれば正しいタイミングで良い滑りができるのかを考えています。しかし、試合では緊張やプレッシャーが邪魔をして、なかなかうまくいきません。だから、家にいるときと同じように行動しなければなりません」とコメントしている。

【動画】世界初「スポーツの歴史にその名を刻んだ」17歳マリニンの4回転アクセル さらに、「少し前から4Aをやってみたいという気持ちはありました。3月か4月くらいから、技の改良に取り組み始めました」と、世界選手権後から4Aを本格的に練習に取り組み始めたことを明かし「ユヅルに刺激されて、やってみようと思ったんだ」と、4Aにチャレンジしたきっかけに日本の羽生結弦(27)の存在を挙げた。

 羽生は2月の北京五輪フリーで前人未踏の4Aに挑戦。回転不足で転倒したが、ISU公認大会で史上初めて「4回転半ジャンプ(クワッドアクセル)」と認定された。羽生が4Aに挑んだ姿が、マリニンのチャレンジ精神に大きく影響を与え、たゆまぬ努力を重ねた結果、歴史的な大技成功につながった。

 4A成功により、今シーズンの男子フィギュアで一気に注目の的になりそうなマリニン。次戦は、10月8日さいたまスーパーアリーナで開催されるジャパンオープンに出場予定。ここでいきなり、宇野昌磨や鍵山優真と顔を合わせる。日本のスケートファンの前で再び4Aを着氷することができるのか。17歳の超新星から目が離せない。

構成●湯川 泰佑輝(THE DIGEST編集部)

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