現地時間10月18日に幕を開けるNBA2022−23シーズン。注目を集めるのは、ゴールデンステイト・ウォリアーズが球団史上2度目の連覇を達成できるかどうかだろう。

 昨季4年ぶりに王座を奪回したウォリアーズは、今季もステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンのビッグ3だけでなく、アンドリュー・ウィギンズ、ジョーダン・プール、ケボン・ルーニーといった基盤となる主軸がしっかりと揃っている。彼らが健在な限り、このチームを優勝候補から除外はできない。

 その対抗馬には、昨季ファイナル進出を飾ったボストン・セルティックス、ヤニス・アデトクンボ率いるミルウォーキー・バックス、戦力充実のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ、昨季ファイナルまであと1勝に迫ったマイアミ・ヒート(いずれもイースタン・カンファレンス)が挙がっている。対して、ウエスタン・カンファレンスで要注意すべきチームがロサンゼルス・クリッパーズだ。

 昨季のクリッパーズは、レギュラーシーズンでウエスト8位の42勝40敗(勝率51.2%)をマークするも、プレーイン・トーナメントで2連敗を喫しプレーオフを逃していた。
  だが今季は、右ヒザの前十字靭帯部分断裂のため昨季を全休したカワイ・レナード、右ヒジの内側側副靭帯断裂もあって出場わずか31試合だったポール・ジョージという、攻守兼備の二枚看板が健康体で戦列復帰。

 その周囲にはジョン・ウォールやレジー・ジャクソン、ノーマン・パウエル、ルーク・ケナード、マーカス・モリスSr.、ニコラ・バトゥーム、ロバート・コビントン、イビツァ・ズバッツと役者が揃っており、ケガ明けのレナードをプレーオフへ向けて温存するには十分な選手層を誇っている。

 先日、米メディア『Finish Line』のインタビューに応じたジョージは、今季最も楽しみにしているマッチアップ相手としてロサンゼルス・レイカーズを挙げていた。

「間違いなく開幕戦のレイカーズとの対決だ。俺にとっては楽しいマッチアップさ。個人的に、それにクリッパーズとしても、どこかのチームと仲が悪いとは感じちゃいない。だからカレンダーを凝視してはいないんだ。俺らとしては(プレーオフに出場できなかった昨季の)リベンジがしたいだけだからね。どれが楽しいものになるか、自分たちのベストを引き出すことになるかが大事になってくるのさ」
  クリッパーズはレギュラーシーズン初戦の10月20日、さらには11月9日、来年1月24日、4月5日にレイカーズ戦が組まれている。相手はレブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビス、ラッセル・ウエストブルックがおり、一昨季までクリッパーズにいたパトリック・ベバリーも今夏レイカーズへ移籍したこともあり、申し分ないマッチアップとなる。

 そしてジョージは過去2シーズンの王者、ウォリアーズとバックスとの試合にも期待を寄せていた。
 「レイカーズとの開幕戦はもちろんだけど、ディフェンディング・チャンピオンのウォリアーズとの対戦は当然上位に上がる。あとはまだわからないけど、イーストでトップチームのひとつ、ミルウォーキーだね。この3チームとの対戦が、長丁場で俺らがやり遂げようとしていること(優勝)を測る上で最高の目安になると思う」

 今季のクリッパーズは、ウォリアーズと11月23日、来年2月14日、3月2日と15日に、バックスとは来年2月2日と10日に対戦予定。特に今季のロースターが成熟するであろうシーズン終盤に行なわれるレイカーズとの4戦目、ウォリアーズとの3、4戦目は、プレーオフに向けた探り合いになりそうだ。

 ケガなどでベストメンバーが揃わない試合もなかにはあるだろうが、ジョージが話していたように、今回挙げた3カードは間違いなく盛り上がる対戦となるに違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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