まるで天気予報かのように連日めまぐるしく意見が飛び交っている。今季のアメリカン・リーグのMVPを巡る論争だ。

 栄えあるトップの座を巡って、一騎打ちの様相を呈して争いを繰り広げているのは、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)とアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)である。

 互いにヒストリカルな活躍を続けている。それだけに両雄それぞれを推す声は根強く、MVPレースを展望する意見は白熱の一途をたどっている。そうしたなかで、一貫して「今年はジャッジの年だ。史上最高の1つだ」と主張を続けているのは、ヤンキースの地元紙『New York Post』のベテランジャーナリストであるジョン・ヘイマン氏だ。

 辛辣な論説で、カルト的な人気を博しているヘイマン記者。そんな敏腕は、ジャッジの今季のWAR(9.2)が、大谷の8.8(打者3.5、投手5.3)を上回っているとしたうえで「ジャッジは価値のあるホームランを打っている。オオタニよりも意味のあるホームランを打っている」と、今季にマークした59本塁打の価値を強調した。
  さらにヘイマン記者は「ジャッジのMVPは間違いない。議論の余地はない」と断じ、大谷のMVP獲得を信じるのは、「エンジェルスが拠点を置くカリフォルニアのオレンジカウンティの人間たちだけだ」と皮肉った。

「いまやオレンジカウンティの住民じゃない限り、ジャッジ以外の人間がMVPになれると思っているわけがない。信じている人もごくわずかだ」

「オオタニの素晴らしい二刀流の偉業は、その真の価値よりも楽しさとショーのためにあるディズニーランドの土地にフィットする。少なくとも今年はね」

 ア・リーグ東地区首位をひた走るヤンキース。一方でエンジェルスはプレーオフ進出を7年連続で逃した。この両軍の現状を踏まえ、ヘイマン記者は「最も価値がある方は明確だ」としている。

 13勝&34本塁打という大谷の図抜けたスタッツはMVPに値するだけの“価値”があると思える。だが、過去10年でMVP受賞数4回(トラウト3回、大谷1回)を誇りながらプレーオフ進出がないエンジェルスの現状から「西海岸贔屓がある」と訴えるヘイマン記者は、ジャッジが上回ると見ているようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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