冷たい雨が降る東北の地で、21歳が快挙を達成した。

 女子ゴルフの国内ツアー「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」初日が利府ゴルフ倶楽部(宮城県)で行われ、21歳の山下美夢有が、ボギーなしの12バーディー「60」をマークし、パー72でフィニッシュ。18ホールのツアー最少ストロークを更新する快挙を成し遂げた。これまでの記録は、キム・ヒョージュ(韓国)が2012年「サントリーレディス(最終日)」と、稲見萌寧が2021年「中京テレビ・ブリヂストンレディス(初日)」にマークした「61」だった。

【動画】快挙達成!山下美夢有の18ホールツアー最小ストロークを更新する圧巻のゴルフ!

 山下は去年の「KKT杯バンテリンレディス」で2位に5打差をつけて初優勝を飾ると、今年5月の「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」でメジャー初制覇。しかも、初日から最終日まで首位を守る完全優勝で、21世紀生まれでは初の国内メジャー制覇者となった。

 今シーズンここまで、メルセデスランキングと賞金ランキングでトップを走り絶好調。そんな山下のショットは、この日神がかりと言っていいほど冴えまくった。2番パー5で、初のバーディーを奪うと、4番から3連続バーディーで完全に波に乗り、前半は6アンダーで折り返す。

 その後も、山下の勢いは止まらず、後半11番から4連続バーディーを決めると、周囲をさらに驚かせた。新記録がかかった最終18番パー5では、約6メートルのロングパットをねじ込み、右手で小さくガッツポーズ。最少ストロークのツアー新記録「60」をマークする衝撃のラウンドで、初日を終えた。
  この偉業を受け、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の公式ツイッターには、山下のインタビュー動画が公開。「(Q.今日のスコアは?)12アンダーです!」と満面の笑みで答える山下。「(Q.印象に残っているバーディーは?)18番のバーディーパットが、入ってくれた所です」と、神がかった初日の出来を振り返った。2日目以降も「しっかりバーディーチャンスに付けるように、頑張りたいです」と力強く語った。

 国内メジャー「日本女子プロゴルフ選手権」を最年少で制した川崎春花(19)や18日の「住友生命レディス東海クラシック」でツアー初優勝を飾ったルーキー尾関彩美悠(19)など、10代の活躍が目立つ中、山下も負けじと今季3勝目を目指す。

構成●湯川 泰佑輝(THE DIGEST編集部)

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