「ノーッ!」

 さすがの大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)も、明らかなストライクゾーンへの1球に対する「ボール判定」に叫ばずにいられなかった。

 小さくない波紋を広げているのは、現地時間9月23日に敵地で行なわれたミネソタ・ツインズ戦での一コマだ。この試合に今季26度目の「リアル二刀流」で先発マウンドに立っていた大谷は、雨の影響でぬかるんだグラウンド状態に苦闘しながらも、なんとか5回を投げ終えて勝利投手の条件を得ていた。

 しかし、1点差で迎えた6回に先頭打者からヒットと四球で無死一、二塁のピンチを招く。すでに90球を超えていたために、エンジェルスベンチも中継ぎ投手を用意させ、交代に向けた動きを見せる。

 これを目にしたのか。マウンドで険しい表情を浮かべる大谷もギアを入れ、対峙するゲリー・サンチェスに痛打を許さず。そしてカウント3-2から投じた6球目にインコース低めに92.6マイル(約149キロ)のカッターを「オラァッ」と叫びながら投じる。文字通り渾身の1球だった。

 思わず三振を覚悟したサンチェスも身動きが取れずに固まるほどのボール。だが、ハンター・ウェンデルステッド球審は「ボール」を宣告し、結局、四球で歩かせて、満塁としてしまったのである。
  判定直後に両手を頭に当てた大谷。直後にフィル・ネビン監督代行から投手交代を告げられた背番号17の表情には、不満の想いが滲み出ていた。

 公式チャートでもストライクゾーンに行っていた1球であり、ウェンデルステッド球審の“ミスジャッジ”と言わざるを得ない。それだけに試合を見つめていた現地解説陣もフラストレーションを露わにした。エンジェルスの地元局『Bally Sports West』のマーク・グビサ氏は、「これはストライクだ。判定ミスと言うしかない」とやや興奮気味に断言。そして、次のように続けた。

「ストライクゾーンに完全に入っていた。見てほしい。ショウヘイ・オオタニも不満そうだ。これは完全にストライクゾーンに入っている」

 直後にマウンドに上がった左腕のアーロン・ループがわずか7球でピンチを凌ぎ、無失点で救援。大谷も14勝目を手にし、“誤審”から報われる格好となった。

構成●THE DIGEST編集部

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