期待のルーキーが本拠地のファンを熱狂させた。

 現地時間9月28日に行なわれたオークランド・アスレティックス戦で、ロサンゼルス・エンジェルスの新人捕手ローガン・オホッピーが、メジャーデビュー。3回裏に訪れた第1打席にキャリア初ヒットを放つなどフル出場を飾った。

 今夏にブランドン・マーシュとのトレードで、フィラデルフィア・フィリーズから加入していたオホッピー。もともと球界トッププロスペクトランキングTOP100に入る有望株ではあったが、この日にタクシー・スクワッドという予備登録選手として2Aからメジャーに合流したばかり。しかし、「ここに呼んだ時から使うつもりはあった」というフィル・ネビン監督代行の抜擢を受けた。

 迎えた初打席で、オホッピーは相手先発エイドリアン・マルティネスの投じた94マイル(約151.2キロ)をお手本通りのセンター返しで外野に飛ばし、メジャー初ヒットをマーク。守備でも初マスクながら5人の投手リレーを巧みなリードで支え、アスレティックス打線の攻撃をわずか1失点に抑えた。

 一見すると、2Aでも11本塁打、OPS1.146と結果を出していた若手捕手の抜擢は、来季以降のチームに厚みをもたらすプランニングにも思える。だが、決してそうとは言い切れないのがエンジェルスだ。
  というのも、このオホッピーの出場によって、エンジェルスは今季にメジャー登録されてプレーした選手の数が「65」となったのだが、これは昨季の記録を塗り替える球団史上最多となる数字なのである。日本球界に比べて選手の入れ替わりが激しい米球界ではあるが、このスタッツはエンジェルスがいかに安定していないかの証明とも言える。

 実はこの日も試合前にマイク・フォードがDFA(40人枠から外す措置で、“事実上の戦力外”とも言われる)となっていた。それゆえに華々しいデビューを飾ったオホッピーですらも来季中に放出されるのではないかという不安もよぎる。米メディア『The Athletic』でエンジェルス番を務めるサム・ブラム記者は、先述の記録更新を紹介したうえで、「これは球団記録だが、決して良いとは言えない記録だ」と“贔屓球団”の実情を嘆いた。

 レギュラーシーズンも残り7試合。そのなかで22歳の有望株の抜擢は、エンジェルスの未来を変えるものとなるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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