2022−23シーズン。王者ゴールデンステイト・ウォリアーズは、3日間のトレーニングキャンプを終えてアメリカから日本へ移動し、ワシントン・ウィザーズとの「NBAジャパンゲームズ2022」で2試合をこなした。

【NBA JAPAN GAMES PHOTO】八村&カリー!ファンの歓声に包まれた興奮のドリームマッチ!!

 その2戦はいずれも勝利したとはいえ、チームは28日夜に日本に到着。翌29日にチーム練習とメディア対応、30日に第1戦をこなし、10月1日にサタデーナイト、2日に第2戦を終えるという強行日程となった。

「今週はおそらく(トレーニング)キャンプの中で最も重要な週になる。たった3度の練習を終えて日本へ向かうというイレギュラーなものだからだ」とスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は話していた。

 まだ十分に練習ができていない状況で、日本でプレシーズンを行なうというイレギュラーな状態に、選手はもちろんコーチ陣も困惑したに違いない。このジャパンゲームズでウォリアーズは、ステフィン・カリーの相棒であるクレイ・トンプソン、そして大ベテランのアンドレ・イグダーラはコートに立たなかった。
  それでも、第1戦では昨季ケガで全休したジェームズ・ワイズマンがゲームハイの20得点に9リバウンド、新加入のドンテ・ディヴィンチェンゾが9得点、7リバウンド、2アシストと活躍。

「ジェームズはプレーヤー・オブ・ザ・ゲームのようなものだが、ディヴィンチェンゾは本当にいい補強になるだろう。彼は我々のスタイルにすごくフィットするさ」とカーHC。

 第2戦ではカリーが17得点、5リバウンド、アンドリュー・ウィギンズが10得点、3アシスト、ドレイモンド・グリーンも6得点、5アシストと“試運転”としては上々の働きを見せていた。 さらには2年目のモーゼス・ムーディーが12得点、新人パトリック・ボールドウィンJr.が4本の長距離砲を沈めて12得点、6リバウンド、マック・マクラングが9得点、2アシストで勝利に貢献。

 特にボールドウィンJr.は足首のケガのため、今夏のサマーリーグも全休していたが、指揮官は19歳のルーキーをこのように称えていた。

「彼は凄かったね。本当に優れたバスケットボールプレーヤーだ。彼はゲームというものを理解している。彼の動きやシューティング、パスを見ればわかる。トランジションで最高のパスを決めていた」

 トンプソンについては、今年1月に復帰したばかりで、今夏は健康体こそ維持していたものの、20年11月にスクリメージ(練習試合)でアキレス腱を断裂したこともあり、大事を取って欠場。今後コンディションを強化していくこととなる。

 2試合を終え、カーHCはアメリカのNBAの会場とさいたまスーパーアリーナの違いについて「あの中は違う雰囲気があった。我々のスタッフのうちの1人は、まるでテニスの試合みたいだと話していたよ。素晴らしい集中力と試合中に静まるところとかがね。あとはいいプレーが出ると拍手が聞こえてくる。カルチャーの視点から見ても違うんだ」と口にしていた。
  実際、地元メディア『NBC Sports Bay Area』はゲームクロックが動いている間は会場が盛り上がっていたものの、選手がフリースローを放つ場面になると、その声援や拍手が静まるシーンが新鮮だったと報じている。

 ディフェンディング・チャンピオンのウォリアーズは、9日からプレシーズン3試合が組まれているが、いずれもホーム開催。さらに18日のレギュラーシーズン開幕戦から23日の3戦目までもホームゲームのため、約3週間をホームで過ごすことができる。

 カーHCはトレーニングキャンプとプレシーズンゲーム、スクリメージなどで選手たちへ試合経験を積ませ、連覇を目指すチームを作り上げていくだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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