キャリア最大の一戦へ向け、33歳の英国戦士が臨戦態勢に入っている。来る12月13日に、ボクシングWBAスーパー、WBC、IBF世界バンタム級王者の井上尚弥(大橋)と東京・有明アリーナで4団体統一戦を予定しているWBO同級王者のポール・バトラー(英国)だ。

 今年4月には、当時のWBO王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)が規定違反を犯した影響でタイトルマッチの延期を余儀なくされたバトラー。しかし、直後に行なわれたジョナス・スルタン(フィリピン)との代替戦で判定勝ちを収め、後に暫定王者から正規王者へ昇格した。

 バトラーが「ついにチャンスを得たんだ」と語る井上戦。しかし、ようやく実現した大戦も下馬評では“圧倒的不利”と見られているのは言うまでもない。だが、当人は周囲の反響を意に介していない。

 現地時間10月28日、母国のスポーツ専門メディア『The Sportsman』でインタビュー応じた英国人王者は井上の勝利を予想する声が目立つ逆境のなかで、「そういうのが大好きだ」と反応。そして、「俺はもともと、プレッシャーには強い人間だ」と自信を口にしている。
  さらに、「ライオンの巣穴へ行くのが大好きだ」と力強く続けたバトラーは、「ボクシングの中で最もタフな仕事になるだろう」と語気を強める。それでも、「それは俺が望んでいたものでもある」と言う33歳は、こう続けた。

「彼の腕は2本で、足は2本だ。それは俺と全く同じだなんだ。少しも怖くはない。作戦を練って試合に臨むよ。成功するといいけどね」

 バンタム級では文字通り敵なしの強さを誇る井上と、その王座を虎視眈々と狙うバトラー。運命のゴングが刻一刻と近づくなかで、全世界から熱い視線が注がれているこのビッグマッチで両雄は、果たしてどのようなパフォーマンスが繰り広げるのか。その行く末に注目していきたい。

構成●THE DIGEST編集部

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