2連覇を目指して今季を迎えた昨季王者ゴールデンステイト・ウォリアーズは、シーズン最初のホーム3連戦を2勝1敗、開幕5戦で3勝2敗とまずまずのスタートを切った。

 ところが、現地時間10月29日から始まったアウェー5連戦は2連敗スタート。ここまで3勝4敗(勝率42.9%)、ウエスタン・カンファレンス11位にとどまっている。

 29日のシャーロット・ホーネッツ戦は延長の末に113−120、翌30日のデトロイト・ピストンズ戦も114−128と勝ち切れず。特にピストンズ戦では24回のファウルを犯し、今季ワーストとなる38本ものフリースローを相手に与えてしまった。

 昨季リーグ2位の106.6だったディフェンシブ・レーティングは、現時点で同23位の115.2まで悪化。ここ2戦で119.2まで落ちている現状を、スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)はこのように評していた。
 「ディフェンシブ・エフィシェンシーで、今の我々はリーグの最下位あたりにいる。その要因の大部分はディフェンス、そしてファウルにある。それに、リバウンドに苦しむ夜も何度かあった」

 延長にもつれたホーネッツ戦の翌日にすぐピストンズ戦が組まれていたことにより、ディフェンス面で精彩を欠いたと見ることもできる。ただし、カーHCは現在チームが抱える問題は、オフェンス面にもあると指摘した。

「多くのポゼッションでボールが動いていない。ボールムーブメントこそがオープンショットを導き、それがみんなを少しばかりハッピーにする。その部分でもっと踏ん張らないといけない。イージーショットをクリエイトし、ディフェンスへ戻る。そして相手をストップしてゲームのなかでパターンを作り上げることが必要だ」

 指揮官の言葉に、ドレイモンド・グリーンも「俺たちはその両面でつながっていない。偉大なチームになるためには、オフェンスとディフェンスの両面が連結していなければいけないんだ」と同意しており、現状の問題点として理解を示した。 ピストンズ戦はクレイ・トンプソンが休養したとはいえ、ステフィン・カリーがゲームハイの32得点に6リバウンド、2スティール、ジョーダン・プールが30得点、4アシスト、2スティールをマーク。だが、彼ら以外で2桁得点に達したのはアンドリュー・ウィギンズ10得点)のみだった。

 ウォリアーズは1日にマイアミ・ヒート、3日にオーランド・マジック、翌4日にはニューオリンズ・ペリカンズ戦が予定されている。今後も選手たちのコンディションに注意を払いながら、何とか白星を重ねていかなければならない。

「チーム、グループとしてやっていく必要がある。我々はオフェンスでいいポゼッションを遂行し、ディフェンスになったら戻り、ファウルなしで守り切ることをつなぎ合わせようとしているところなんだ。そしてそれを何度も何度も繰り返しやっていくのさ」(カーHC)
  過去8年で4度リーグ制覇を成し遂げたウォリアーズにとって、プレーオフを含めるとシーズンは約8か月にも及ぶため、長丁場となることは誰もが理解しているはず。そうしたなか、チーム全体で助け合い、オフェンスではボールムーブとオフボールの動きを連係させた美しいパッシングゲーム、ディフェンスではスイッチとカバー、ヘルプを織り交ぜた強固なチームとなって、数多くの勝利を手にしてきた。

 だが「現時点ではただのピックアップゲームだ」とカーHCが話したように、完成形には程遠いということなのだろう。ここからウォリアーズがどのように巻き返していくかは見ものだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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