現地時間11月1日、開幕から2勝5敗と波に乗れずにいたブルックリン・ネッツはスティーブ・ナッシュHC(ヘッドコーチ)の解任を発表した。

 現役時代、フェニックス・サンズやダラス・マーベリックスなどで活躍し2度のMVP受賞経験のある名司令塔のナッシュは、2015年に引退。同年から19年までゴールデンステイト・ウォリアーズで選手育成コンサルタントを務め、20年9月にコーチ未経験ながらネッツのHCに就任した。

 ケビン・デュラントとカイリー・アービングを中心に、2020−21シーズンに48勝24敗(※同年は66試合開催)の成績を残し、プレーオフは2回戦でミルウォーキー・バックスに惜敗したが、就任1年目でカンファレンス決勝まであと1歩に迫った。

 ただ2年目の昨季は優勝候補に挙げられながら、シーズンはイースタン・カンファレンス7位にとどまり、プレーオフでは1回戦でボストン・セルティックスに4連敗。

 そして今オフにはデュラントがトレードを要求。チームに自身を放出するか、ナッシュHCとショーン・マークスGM(ゼネラルマネージャー)の解任を迫ったと報じられた。
  最終的にデュラントは残留し、オフにチームはロイス・オニール、TJ・ウォーレン、マーキーフ・モリスといった経験豊富なベテランを補強。デュラント、アービング、昨季途中加入のベン・シモンズのビッグ3の周囲に優秀なロールプレーヤーを揃え、躍進が期待されていた。

 しかし、ニューオリンズ・ペリカンズとの開幕戦はホームで完敗。2戦目のトロント・ラプターズには勝利したものの、その後4連敗を喫するなど期待を大きく裏切っていた。

 選手時代は優れたバスケIQとリーダーシップでチームを上位に導いたナッシュだが、コーチとしてはデュラント、アービングという我の強い選手たちと良好な関係を築くことができず、契約を2年残してチームを去ることになった。

 ナッシュはネッツで通算94勝67敗(勝率58.4%)を記録。2年以上指揮を執ったコーチとしてはフランチャイズ史上トップの勝率を残したものの、チームを頂点に導くことはできなかった。

『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者によると、ネッツはナッシュの後任にセルティックスのイーメイ・ユドカHC(※チーム規律違反で今季は職務停止中)を採用する予定だという。

 なお、本日のシカゴ・ブルズ戦ではアシスタントコーチのジャック・ヴォーンが指揮を執ることになっている。

構成●ダンクシュート編集部