現在開催中の男子テニスツアー「ロレックス・パリ・マスターズ」(10月31日〜11月6日/フランス・パリ/インドアハードコート/ATP1000)は、現地11月2日にシングルス2回戦が行なわれ、センターコート第3試合に最年少世界王者のカルロス・アルカラス(スペイン/19歳)が登場。世界ランク38位の西岡良仁を6−4、6−4のストレートで下し、同大会2年連続のベスト16入りを決めた。

 上位8シードは1回戦免除のため、この日の2回戦が初戦となったアルカラス。ベスト4で終戦となった先週のバーゼル・オープン(スイス・バーゼル/ハードコート/ATP500)で左ヒザを負傷したことが報じられたものの、予定通り出場を果たした。

 対するは、先月初旬の韓国オープン(韓国・ソウル/ハードコート/ATP250)でツアー2勝目を飾るなど、最近好調を維持している27歳の西岡だ。両者は今大会が初の顔合わせ。日本のファンからも大きな注目が集まっていた。

 立ち上がりから互いにサービスキープが続くも、高い打点から打ち下ろす強烈なバックハンドを軸に主導権を握ったアルカラスが第5ゲームで先にブレーク。第7ゲームでブレークバックを許したものの、直後の第8ゲームで再びブレークを奪ってそのまま第1セットを先取する。

 迎えた第2セットは、ストローク戦でミスを重ねながらも要所ではアグレッシブな攻撃を仕掛け、第9ゲームで値千金のブレークに成功。自身のサービスゲームでは、西岡にわずか2ポイントしか与えず、1時間12分で3回戦へ駒を進めた。
  試合後のインタビューでは、「どのトーナメントでも初戦は簡単ではない。本当に集中しなければならないし、良いリズム、良いフィーリングを得ようとしなければならない」と、気を引き締めて西岡との試合に臨んだと明かしたアルカラス。

「バーゼル大会とは違って(サーフェスの球足が)速いと感じた」とコートのコンディションに慣れる必要があったとしつつも、「僕はインドアコートではいいプレーヤーなんだ。このようなコートは僕のプレーを助けてくれる」とも語り、パリ大会での上位進出へ自信が芽生えているという。

 続けてアルカラスは、「このパフォーマンスと自分のレベルにはとても満足しているし、次のラウンドではもっと良くなることを楽しみにしているよ」と喜びを表現した。

 勝利したアルカラスは、3回戦で世界28位のグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)と対戦する。自身初の年間1位確定に向け、負けられない戦いが続くが、この勢いで勝ちを積み重ねてほしい。

文●中村光佑

【PHOTO】史上最年少の1位となった19歳アルカラスの全米オープン2022優勝までの激闘の記録