先週末に行なわれたF1第20戦メキシコ・グランプリで、アルファタウリの角田裕毅は51周目にダニエル・リカルド(マクラーレン)の無理な追い越しによって車にダメージを負い、ピットでリタイアを余儀なくされた。

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 13番グリッドからのスタートで、オープニングラップで2つ順位を上げた角田は、好ペースを保ってポイント圏内を目ざしていた。だが、フレッシュなソフトタイヤを履いたオーストラリア人ドライバーに突っ込まれたため、2戦連続の入賞の可能性を阻まれることとなり、「ショッキングでイライラしている」と、ベテラン33歳の行為に怒りを露にしている。

 レッドブルのリザーブドライバーであるリアム・ローソンがフリー走行(FP)1回目でコースに出たことで、角田は2度のセッションで車のセットアップを完了するという難しい状況だった。とはいえペースは悪くなく、Q2止まりで13番手に終わった予選、そして決勝でもそれは変わりがなかったため、各国メディアからの評価は悪くないようだ。

 リタイアについても、リカルドに過失があるという見方が多く、とんだ災難に見舞われた形の角田に対して、10点満点の採点方式を採っている各メディアは軒並み及第点以上の数字を付けた。英国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』も「7」で、以下のように寸評を記している。
 「予選では少なくとも11番手には入れるペースがあったが、直前のトラフィックによってラストアタックの最初のセクターが悪く、コンマ数秒を失った。決勝では11番手を走っていた際、リカルドにターン6で突っ込まれて宙に浮き、ダメージを負ってリタイア。ただ、ソフト/ミディアムの戦略でチェッカーを受けたとしても、ポイント圏内は逃していたかもしれない。予選ではチームメイトに勝利し、決勝は不運だった」

 同じく英国のF1専門サイト『planetf1』も、「22歳のドライバーは51周まで、ポイント圏内に向けてのバトルの中にあったが、リカルドに突進されて早々にレースを終えた。彼はこの14戦で2度目のトップ10フィニッシュを達成できそうだったが、コーナーでリードを奪い、ドアを閉めたように見えたところでマクラーレンにぶつけられ、空中に跳ね上がった。当初はレース続行も可能に思われたが、ピットでフロントウイングを交換しようとした際に致命的な損傷が見つかった」と振り返り、こちらも採点は「7」だった。
  同採点の『CRASH』は、「リカルドと接触するまで、メキシコでの角田は堅実な週末を楽しんでいた。彼はポイント圏内間近のポジションで、チームメイトの前を走っていた。スチュワードはリカルドの過失だと認めたが、ピットイン後にリタイアを余儀なくされた角田にとっては、なんの慰めにもならなかった」と、やはり角田の“災難”に言及している。

 日刊紙『EXPRESS』は及第点の「6」で、「リカルドとの接触でレースが早々に終わった時、日本の有望なドライバーを災害が襲った。角田の反応から、彼が誰に責任があると感じているかは明らかだ」と評している。

 スポーツ専門サイト『sportskeeda』は「リカルドがなりふり構わずポジションを奪い取るまで、ユウキは印象的な週末を過ごしていた。この日本人ドライバーは、来季も注目に値するだろう」とポジティブな評価で、「7」の高採点とした。
  一方、オランダのF1専門サイト『GPBLOG」も同じく「7」で、「角田はリカルドによって、レースから放り出された。オーストラリア人ドライバーはペナルティーを受けたにもかかわらず、マクラーレンにかなりのポイント(7位=6点)をもたらしたが、日本人はアルファタウリのためのポイント獲得の可能性を逃すこととなった」と、理不尽さを指摘している。

 最後にスペインのF1専門サイトは『F1i.com』は、「フリー走行(FP)1回目をリアム・ローソンに譲るという、良い週末のスタートの切り方ではなかったが、FP2では数少ないレギュラータイヤでの走行で全体2番目のタイムを計測し、FP3では9番手。予選ではQ3進出を逃すも、決勝はスタートで2つ順位を上げた。11番手を維持した彼だが、突進するリカルドの進路上にいたという不運に見舞われ、致命傷を負って早期リタイアとなった。角田自身の過失はほとんどなかった」として、「6.5」の採点を与えた。

構成●THE DIGEST編集部

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