現地時間11月2日、ワシントン・ウィザーズは敵地で行なわれたフィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦に121−111で勝利。今季最長の33分間出場した八村塁は、10得点、10リバウンド、4アシストの働きで連敗ストップに貢献した。

 今季初(通算7回目)となるダブルダブル達成に加え、守備でも冴えを見せた八村は、この試合でもうひとつ節目の数字をクリアした。それがNBAでの「通算2000得点」だ。リーグのトップスコアラーともなれば1シーズンでマークしてしまう数字だが、一般的なNBAプレーヤーにとってはこういったキリのいい記録に何度も巡り合えるものではない。

 2019年にドラフト全体9位でNBA入りした“日本の至宝”も今季で早4年目。シーズンごとに中期的な離脱がありながらも、ウィザーズの主軸であり続けたことで着実に得点を積み重ねてきた。

 それでは、同じく2019年のドラフトで指名された八村の同期たちはどのような成績を残しているのか。現時点における通算得点ランキングを紹介しよう。
 ■2019年ドラフト指名選手 通算得点ランキング
※成績は現地11月2日時点。選手名横のカッコ内は、現所属チーム・ドラフト指名順位。

1位:ジャ・モラント(グリズリーズ・2位指名)/4181点(出場194試合・平均21.6点)
2位:RJ・バレット(ニックス・3位指名)/3594点(出場205試合・平均17.5点)
3位:ダリアス・ガーランド(キャバリアーズ・5位指名)/3175点(出場183試合・平均17.3点)
4位:タイラー・ヒーロー(ヒート・13位指名)/3092点(出場184試合・平均16.8点)
5位:コビー・ホワイト(ブルズ・7位指名)/2729点(出場202試合・平均13.5点)

6位:ジョーダン・プール(ウォリアーズ・28位指名)/2654点(出場192試合・平均13.8点)
7位:ケルドン・ジョンソン(スパーズ・29位指名)/2480点(出場168試合・平均14.8点)
8位:PJ・ワシントン(ホーネッツ・12位指名)/2330点(出場195試合・平均11.9点)
9位:ザイオン・ウィリアムソン(ペリカンズ・1位指名)/2301点(出場90試合・平均25.6点)
10位:ケビン・ポーターJr.(ロケッツ・30位指名)/2062点(出場146試合・平均14.1点)

11位:ブランドン・クラーク(グリズリーズ・21位指名)/2047点(出場189試合・平均10.8点)
12位:キャメロン・ジョンソン(サンズ・11位指名)/2003点(出場190試合・平均10.5点)
13位:八村塁(ウィザーズ・9位指名)/2001点(出場155試合・平均12.9点)
14位:ディアンドレ・ハンター(ホークス・4位指名)/1950点(出場147試合・平均13.3点)
15位:ダリアス・ベイズリー(サンダー・23位指名)/1889点(出場192試合・平均9.8点)
  トップに立つのは、今やリーグ指折りのスターに成長したグリズリーズのモラントだ。1年目に67試合で1193点(平均17.8点)をあげて新人王に輝くと、2年目には63試合で1204点(同19.1点)を稼ぎ、早々に2000点を突破。

 3年目の昨季は故障離脱もありながら、57試合で1564点(同27.4点)と大きく数字を伸ばし、今季2戦目に一番乗りで4000点に到達した。2019年ドラフト組の中では数少ないチームの絶対的柱になっている存在で、最大の出世株と言っていいだろう。

 そのほか、3000点を超えているのはモラントに次ぐドラフト3位指名のバレット、昨季オールスターに初選出されたガーランド、シックスマン賞を受賞したヒーローの3人。ドラフト14〜20位の中位指名勢が1人もランクインしていない一方で、1巡目の下位3名、プール、ジョンソン、ポーターJr.の躍進ぶりも際立っている。
  全体1位指名のザイオンは1年目は出場24試合、昨季は全休とコンディションに難があるものの、2年目に61試合で1647点(平均27.0点)をあげたように実力は本物。キャリア通算の平均25.6点はモラント(21.6点)を大きく引き離してトップに立っている。

 我らが八村は同期の中で13番目の2000点到達という結果に。1年目に故障で24試合、2年目に15試合、昨季も40試合を欠場するなど過去3シーズンは全体の65%(226試合中147試合)しか出場できなかったことが大きく響いた。

 それでも今季は開幕からフル出場を続け、8試合中7試合で2桁得点と安定感を発揮。キャリアを通しての平均12.9点は全体11位ということを考えれば、期待以上とは言わないまでも、ドラフト順位通りの働きはしていると言えるだろう。

 もちろん、彼が成し遂げていることは、日本バスケ界にとって考えられなかった歴史的偉業。契約更新を控える今季はケガなくシーズンを戦い抜き、さらに数字を伸ばしていってもらいたい。

構成●ダンクシュート編集部