「He‘s back!」。オリンピック公式も、この男の帰還を待ちかねていた。

 11月4日、羽生結弦がプロ転向後、初の単独アイスショー『プロローグ』を横浜で開催。自ら演出も手掛ける注目のアイスショー初日は、超満員となる7900人の観客を集めて大成功に終わった。
【PHOTO】プロフィギュアスケーター・羽生結弦の魅力が凝縮された単独アイスショー『プロローグ』

 プロフィギュアスケーターとして歩み始めた羽生の動向に、海外も熱視線を送っている。現地時間11月4日、オリンピック公式サイト『Olympics.com』には「ユヅル・ハニュウの『プロローグ』が開幕。輝かしいキャリアに新たな一歩を踏み出す」と題した記事が掲載され、羽生のプロ初公演の門出を祝っている。

 記事では「オリンピックで2度の金メダルを獲得したユヅル・ハニュウは、競技から遠ざかってから3か月以上が経過した後、初のプロフェッショナル・アイスショーでヨコハマの観客を魅了した。6曲による90分の演技は、彼を肉体的な限界まで追い込み、ファンを涙で濡らすことになった。これが単なる『プロローグ』だとしたら、ハニュウの今後のショーはどんなものになるのだろうか」と単独アイスショーの成功を称賛。羽生の次回以降の公演に期待を大きく寄せた。

 初日の公演内容にも詳しく言及しており「空席が一つもないぴあアリーナMMで、2度のオリンピックチャンピオンは90分の間に6曲のベストなプログラムを滑り、7900人の観客を7月に終わった彼の競技生活の旅の続きに連れ出しました。全ての曲をフルで披露したわけではないが、ハニュウは2度目のオリンピック金メダルを獲得した2018年平昌のフリー『SEIMEI』を再演した」と興奮を記した。
  さらに「ハニュウはショーの冒頭で6分間のウォームアップを行ない、まるで競技中のような演出をした。彼は『短い時間で何度も氷上に立つ必要があるショーのために、身体を準備するのは大変なことでした。でも、それを乗り越えるために必要な強さとスタミナを身につけることができました。時間の制約があるなかで、初公演の出来栄えには満足しています』と語った。27歳の彼は、一歩も妥協しなかった」と称え、自らセルフプロデュースした経緯や準備期間の慌ただしい苦労を伝えている。

 初日の公演後、羽生は「今できることを目一杯やって、またフィギュアスケートというものの限界を超えていけるようにしたいなという気持ちでいます。それがこれからの僕の物語としてあったらいいなと思います」と語る。羽生の想いは、海外記者にも十分伝わる『プロローグ』となっている。

 稀代の氷上アーティストは、今後どんなキャンパスを描いていくのか。この男から、今後も目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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