昨季のNBA王者ゴールデンステイト・ウォリアーズは、開幕10試合で3勝7敗とスタートダッシュに失敗。なぜ彼らは低迷しているのか。オールスター出場8回、通算2万5728得点を記録したレジェンドで、現在は『ESPN』のアナリストを務めるヴィンス・カーターが、その問題点を指摘した。

 今季のウォリアーズはステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、アンドリュー・ウィギンズ、ドレイモンド・グリーン、ケボン・ルーニーとスターターを固定。左ヒザの前十字靭帯断裂、右足アキレス腱断裂を経験しているトンプソンについては、バック・トゥ・バックの試合で休養を与えているが、そのなかでもエースのカリーがリーグ5位の平均31.0点を叩き出すなどオフェンスを牽引し、チーム全体で同5位の平均117.4点をマークしている。

 しかし、開幕戦でロサンゼルス・レイカーズを123−109で下したあとは波に乗れず、10月29日(日本時間30日、日付は以下同)のシャーロット・ホーネッツ戦からは5連敗。開幕10試合で3勝7敗(ウエスタン・カンファレンス13位)、平均121.4失点はリーグワーストで、ディフェンス・レーティング(116.6)も同28位と守乱が顕著だ。

『ESPN』の番組『NBA Today』で「ウォリアーズに何が起こっているのか?」と尋ねられたカーターは、ディフェンディングチャンピオンが直面している状況についてこう分析した。
 「リーグのほかのチームは、ゴールデンステイト・ウォリアーズを恐れていない。チャンピオンのウォリアーズを迎え撃っても躊躇がまったくなく、スターに立ち向かっている。ウォリアーズは守備の脆さを露呈しているね」

 11月4日のオーランド・マジック戦は、21歳のジェイレン・サッグスに26得点、19歳の新人パオロ・バンケロに22得点を許し、イースタン・カンファレンス最下位のチーム相手にシーソーゲームの末に129−130で敗れた。試合後、グリーンは「俺たちは間違いなくディフェンスを修正しないといけない」と語っており、攻守が噛み合っていないのは明白だ。

 また、同じく番組に出演した現役WNBA選手のチネニエ・オグミケも「ウォリアーズは1試合平均ファウル数(24.2個)がリーグ最多で、ディフェンスもワースト5に入る状態。これは彼らの本来の姿ではない。ジョナサン・クミンガやジョーダン・プールといった若手を組み込んだローテーション確立に苦しんでいる。とにかくファウルするのをやめないといけない」と言及している。

 スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)の下、ウォリアーズはチーム状況を立て直すことができるのか。王者の意地が問われることになる。

構成●ダンクシュート編集部

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