あらゆる娯楽が提供された今季のメジャー・リーグは、いよいよ各個人表彰が発表される。現地時間11月7日には、両リーグMVPのファイナリストが発表となる。

 全米記者協会に登録された30名の記者の投票によって決する同賞。そのなかで一番と言っても過言ではない注目を集めているのが、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)と大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)の一騎打ちの様相を呈しているアメリカン・リーグのMVPレースだ。

 両雄の活躍はともに球史に残るものとなった。61年ぶりにアメリカン・リーグの本塁打記録を更新する62ホーマーを記録したジャッジは、打率.311、131打点、OPS1.111、長打率.686というハイアベレージをマーク。“怪物スラッガー”としての矜持を示した。かたや大谷は史上初の「規定投球回&規定打席のWクリア」をやってのけるなど、今季も1年を通じて二刀流をやりきり、異能ぶりを遺憾なく発揮した。

 ゆえにどちらを選ぶかは甲乙つけがたいものがある。だが、現時点で現地の声は、ジャッジに偏っていると言える。というのも、ありとあらゆるブックメーカーでヤンキースの主砲が推されているからだ。
  ラスベガスに拠点を構えるオッズメーカー『Vegas Insider』の最新オッズではジャッジが−10000なのに対し、大谷は+2500と差は明白。同じく米オッズ会社『Covers』でもヤンキースの主砲は−30000となり、二刀流戦士は+3500の値になっている。

 一連の数値は米国内での期待値や両戦士の今季成績に対する純粋な評価と言える。米オッズ会社『Covers』に記事を寄稿したジェイソン・ウィルソン氏は、ジャッジについて「彼なしで今季のヤンキースはどうなっていただろうか? 純粋に『Valuable(価値)』を評価するとなると、彼が本命と言わざるを得ない」と絶賛。一方で大谷については、次のように寸評を寄せた。

「今年でなければ、MVPはほぼ確実にショウヘイ・オオタニのものだった。投手としての成績が大幅に改善された今季の彼は、間違いなく完璧なシーズンを送った。今年はおそらくジャッジがMVPにはなる。しかし、エンジェルスがどん底と言うべき酷い状態にあっても、見逃せないほど驚異的かつ充実したシーズンをオオタニは過ごした」

 現時点でのオッズを見比べる限り、ジャッジ有利の風潮は否めない。はたして、大谷は日本人史上初の2年連続MVPを手にできるだろうか。

【関連記事】大谷翔平に圧勝したジャッジの“MVP受賞”。「簡単に上回った」怪物の選出に驚きの声も「オオタニとの差はあまりに大きかった」

【関連記事】「今年はジャッジだ」と断言! 敏腕GMが白熱のMVP争いで大谷翔平を「ほとんど失格」とする理由は?

【関連記事】ジョーダンやC・ロナウドも敵わない!? 大谷翔平のスターらしからぬ“謙虚さ”に海外メディアが注目「他の選手たちと違うのは――」