現地時間11月7日、フィラデルフィア・セブンティシクサーズは、ホームのウェルズファーゴ・センターで行なわれたフェニックス・サンズ戦を100−88で制して連敗を2で止め、今季戦績を5勝6敗(勝率45.5%)とした。

 ジョエル・エンビード、ジェームズ・ハーデンという2大スーパースターを擁するシクサーズは、開幕から思うように白星を手にできず、5試合を終えて1勝4敗と低迷。

 現在はハーデンが右足負傷のため約1カ月の戦線離脱、エンビードは体調不良で3試合連続で欠場していたが、エンビードはこのサンズ戦で復帰し33得点、10リバウンド、5アシストと爆発した。

 さらにトバイアス・ハリスが21得点、8リバウンド、6アシスト、ジョージ・ニアンが7本の長距離砲を沈めて21得点、タイリース・マキシーが11得点、5リバウンド、6アシストを残した。

 今オフにシクサーズはハーデンと再契約を結んだほか、ベテランのPJ・タッカーを筆頭に、ディアンソニー・メルトン、ダヌエル・ハウスJr.を加えてロースターを強化したが、その影響で出番が激減したのがマティス・サイブルだ。

 196㎝・91㎏のスウィングマンは、ウィングディフェンダーとして十分なサイズと身体能力を兼備し、オールディフェンシブ2ndチームへ2度選ばれた実績を持つ。

 だがその反面、攻撃のレパートリーは限られ、カットプレーやプットバック、トランジションが得点の中心で、3ポイントは得意としていない。

 昨季までの3シーズンはローテーション入りしていたものの、今季は10試合の出場で平均10.4分、1.5点、1.2リバウンドで3ポイント成功率20%と精彩を欠いている。
  そんななか、この日のシュートアラウンドでサイブルはチームOBのJJ・レディックから、シュート力向上に向けてアドバイスをもらっていたことを明かしていた。

「それは練習の積み重ねであり、本人の努力次第なんだ。レディックが前に僕へ言ってくれたのは、自信を深めるためにやるべきことは練習のみ、ということだった」

 レディックはシクサーズで2シーズンをプレーしたものの、19年夏にニューオリンズ・ペリカンズへ移籍。同年のドラフトでNBA入りしたサイブルと共闘経験はない。

 ただ、ディフェンダーとしてすでに頭角を現している彼にとって、ローテーションプレーヤーへ復帰するために3ポイントの向上は必須。そんな若者へ、レディックはメンターとなって助言してくれたという。

 開幕前に延長契約を締結できなかったサイブルは、今季終了後に制限付きフリーエージェントとなるだけに、今季のパフォーマンスは今後のキャリアを占う上でも重要となる。

 偉大なシューターから助言を受けた25歳は3ポイントを武器に加え、プレータイムを伸ばすことができるか注目だ。

文●秋山裕之(フリーライター)