女子テニスのシーズン最終戦「WTAファイナルズ」(10月31日〜11月7日/アメリカ・フォートワース/ハードコート)は現地11月7日にシングルス決勝を実施。第6シードのカロリーヌ・ガルシア(フランス/世界ランク6位)が第7シードのアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ/同7位)を7−6 (4)、6−4で下し、同大会初優勝を飾った。

 年間の獲得ポイントで上位8人のみが出場する本大会。4名ずつに分かれて行なわれたラウンドロビン(グループリーグ)を2勝1敗で突破した29歳のガルシアは、現地11月6日に実施された準決勝でマリア・サッカリ(ギリシャ/5位)をストレートで撃破。自身初となる最終戦での決勝進出を決めていた。

 そして迎えたサバレンカとの決勝戦、第1セットは互いにブレークポイントを握ることもなく拮抗した展開が続き、タイブレークに突入。激しい打ち合いの末にガルシアが1セットアップとし、優勝に王手を掛ける。

 これで勢いに乗ったガルシアは第2セットの第1ゲームでいきなりブレークに成功。終始安定したプレーを見せ、サービング・フォー・ザ・チャンピオンシップとなった第10ゲームもしっかりとキープして試合を締めくくった。

 今季は8月のウェスタン&サザン・オープン(アメリカ・シンシナティ/ハードコート)でキャリア2度目となるWTA1000大会の制覇、さらには9月の全米オープンでも自身初の四大大会4強入りを果たすなど大躍進を遂げたガルシア。決勝後の会見ではフランス人女子選手として05年のアメリー・モーレスモ以来実に17年ぶりとなる最終戦でのタイトル獲得を大いに喜んだ。
 「アメリー・モーレスモ氏の後を継ぐことができて誇りに思う。大きな幸せであることは間違いない。クレイジーな決勝戦だった。この1年間で私たちがやってきたことを本当に誇りに思う。素晴らしい試合だったし、本当に頑張った。自分にとって最も重要なタイトルを獲得できたことがとてもうれしい」

 また頭の中で「(思わず)興奮してしまったり思い通りにいかなかったりすること、時には大きな葛藤と共に自分に適した道を探さなければならない瞬間もあり、さらには何もできないポイントもある」ことを理解していると明かすガルシアは、勝因について「常にメンタル的に冷静でいられた」とコメント。

 そして「とにかくプレーを続けて、コート上を全力で走ること。その点は改善した点だと思う。今日、最も重要だったことの一つは、落ち着いて、あらゆるチャンスをものにすることだった」とも語り、戦う姿勢を保ち続けたことや大事なポイントで集中力を高められたことが勝利につながったと振り返った。

 だが大きな勲章を手に入れたとはいえ、グランドスラムでの優勝を目標に掲げる29歳は「まだまだ満足していない」と言う。会見の最後には「改善し続けることが非常に大事なことだと考えている。前に進まなければならない。私はアグレッシブなプレーヤーだけど、攻撃の精度が下がってしまうことがある。常に自分に挑戦し、そして相手にも挑戦していきたい」と、今後に向けての意気込みを口にした。

文●中村光佑

【PHOTO】ガルシア、サバレンカら、全米オープン2022で熱戦を繰り広げた女子選手たち!