来季よりアルピーヌに加入することが決定しているアルファタウリのピエール・ガスリーが、オランダのF1専門サイト『RN365』のインタビューで、レッドブル・グループとの訣別や今後について語っている。

【動画】「なぜコース上にトラクターが!?」大雨に見舞われた日本GP、ガスリーが激怒した場面をチェック 2014年にレッドブル・ジュニアチームの一員となってフォーミュラ・ルノー、GP2、日本のスーパーフォーミュラに参戦し、F1では2017年途中からトロロッソでデビューを飾り、2019年にレッドブル昇格、そして同年8月に再びトロロッソ(2020年にアルファタウリに改称)に戻って現在に至るフランス・ルーアン出身の26歳だが、来季からはそのヘルメットから赤い雄牛のロゴが剥がされることになる。

 2020年イタリア・グランプリで波乱のレースを制し、ここまで彼にとって唯一となる勝利を飾っているガスリーは、3年前に苦戦の末にわずか12レースを終えたところでトロロッソに戻され、以降はレッドブルへの再昇格を目指してきたが、2021年にセルジオ・ペレスが“姉妹チーム”のシートを得、2023年以降も残留することが決まると、自身の目標が実現不可能であることを悟り、以降はこのグループからの脱却に道を模索し始めたという。

『RN365』は「ガスリーがレッドブル・ファミリーを去りたがっていたこと、そしてこのファミリーの一員でありながら、アルピーヌとコンタクトを取り続けていたことは周知のことだった」と綴っているが、フランス人ドライバーもこれを認め、全てはオープンな状況で事は進んでいたという。

「交渉は非常にオープンで透明性があり、レッドブルを含む関係者は皆、全てを把握していたし、何が起こっているかも全て明白だった。しかし、単純なものとはならなかった。ヘルムート(・マルコ/レッドブル顧問)やフランツ(・トスト/アルファタウリ代表)は無条件で僕を手放したがらなかったからだ。僕との契約を解く条件として、彼らはまず、僕の代わりとなる、速くて競争力のあるドライバーを必要としていた」

 ガスリーも移籍を熱望しているとはいえ、無責任にレッドブルを飛び出すような真似はしたくなかったのは、彼らに対してあまりに多くの借りがあったからだ。

「彼らが僕らのキャリアの中で、僕のために何をしてくれたか、十分に承知している。そのことに、僕はとても感謝している。だからこそ、この交渉では双方が必要としているものを手に入れる必要があった」
  ガスリーの“代わり”となるドライバーが、イタリアGPでアレクサンダー・アルボンの代役として予選から参戦し、決勝でいきなり9位入賞を果たしたオランダ人のニック・デ・フリースであることが判明するのに多くの時間を要することはなく、ここから事はフェアに、そして迅速に進んでいったと伝えられている。
  こうして来季、アルピーヌで幼馴染である(そして今では不仲であることが有名となっている)エステバン・オコンとコンビを組んで、「オール・フレンチ」の体制の中で新たな戦いに臨むことが決定したガスリー。彼は『RN365』からの「レッドブル・ファミリーとの関係は完全に解消されたのか?」との問いに「イエス」と明確に答えた。

 続けて同メディアが「今後、レッドブルから再度誘いがあった場合に復帰はあり得るか?」と訊ねると、「それはどうなるか、様子を見る必要がある。当面は、僕の気持ちや集中力はアルピーヌだけに向けられることになるだろう」と否定はしなかった。

構成●THE DIGEST編集部
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