3年前の“名勝負”が、ふたたび脚光を集めている。話題となっているのは、2019年11月、当時WBAスーパー、IBF世界バンタム級王者に君臨していた井上尚弥(大橋)が、元5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)に3-0の判定勝ちを収めた英スコットランド・グラスゴーでのワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)決勝だ。

 バンタム級を代表する両雄にスポットライトが当たるキッカケとなったのは、現地時間11月7日、英ボクシング専門ポッドキャスト番組『Trading Leather』で司会を務めるスティーブ・ボックスマン氏のツイートだ。

 多くのメディアから“年間最高試合”と絶賛され、今なお「魂と魂がぶつかりあった名勝負」と称される一戦の映像を公開した同氏は、唯一ダウンシーンがあった11ラウンド目の攻防に注目し、当時のインパクトを振り返ったのである。
  キャリア初の流血に見舞われるなど、ドネアに苦戦を強いられた井上だが、11ラウンド目に得意の左フックをドネアにヒット。これを食らったフィリピンの猛者は後ずさりし、コーナー付近で膝をついてダウンとなった。

 KOに至らなかったものの、判定を分ける決定打となった井上の左フック。ボックスマン氏は、終盤に訪れた激しい打ち合いとともに、強く印象に残っているようで、「イノウエが3年前の今日、ドネアをUD(全員一致の判定)で下し、IBFとWBAのバンタム級タイトルを統一した」と解説。さらに「モハメド・アリ・トロフィーをかけるのにふさわしい戦いで、両者ともにタフネスを証明した」と、最後まで激しい打ち合いを見せた両雄にあらためて称賛を送った

 今年6月7日には、さいたまスーパーアリーナでドネアと再戦し、2回1分24秒のTKO勝ちを収めた井上。これで3団体統一を果たし、来る12月13日には、東京の有明アリーナでWBO王者ポール・バトラー(英国)との4団体統一戦を行なう予定だが、果たして次はどんなファイトを世界に見せつけるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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