現地時間11月9日に行なわれたロサンゼルス・レイカーズ対ロサンゼルス・クリッパーズの今季2度目のLA決戦。試合はクリッパーズが114−101で制し、10月20日に続いて連勝。敗れたレイカーズは今季の戦績を2勝9敗(勝率18.2%)とし、ウエスタン・カンファレンス14位となった。

 この試合、レイカーズはアンソニー・デイビスが21得点、9リバウンド、ラッセル・ウエストブルックが14得点、9アシスト、トロイ・ブラウンJr.が14得点を記録したほか、レブロン・ジェームズがゲームハイの30得点に8リバウンド、5アシスト、2スティールと奮闘。

 だが第4クォーター残り約6分。レブロンはペイントエリアでポール・ジョージと競り合った末にファウルを受けると、左内転筋の張りによってフリースローを2本放った後にベンチへと退いた。

 レイカーズは11日のサクラメント・キングス戦を皮切りにホーム4連戦が控えているが、レブロンの状態はday-to-day(その日のコンディション次第)。ダービン・ハムHC(ヘッドコーチ)は「断裂ではない。それが最も重要なことだ。痛みがあることは分かっている。だが彼がいずれの箇所も断裂していなかったことは朗報だ」と話していた。
  現在4連敗中のチームにとって、レブロンは37歳の最年長ながら、ここまでいずれもチームトップの平均35.7分、24.9点、6.9アシストに8.8リバウンド、1.10スティールをマークする大黒柱。仮に長期離脱となれば、チーム状況はさらに暗転しかねない。

 そんななか、クリッパーズ戦後の会見に姿を見せたレブロンは、今季の自身のフリースロー試投数の少なさについて言及した。

「俺はフィジカルなぶつかり合いが大好きなんだ。それに相手とぶつかった時に笛が鳴るのも好きでね。俺が言いたいのは、今日の俺はフリースローが4回だった。今夜いろんな選手たちを見たが、ジャンプショットをたくさん打ちながら、9回、13回もフリースローラインに立ったヤツもいた」

 この試合、ジョージは9本のフリースローを放っており、オクラホマシティ・サンダーのシェイ・ギルジャス・アレキサンダーは2度の延長にもつれたミルウォーキー・バックス戦で13本ものフリースローを獲得。

 一方のレブロンはクリッパーズ戦で32分21秒コートに立ちながら、フリースローはわずか4本。激しいコンタクトを受けながら正当にファウルを得られなかったジャッジを暗に否定した。 公称206cm・113kgの頑強な肉体を持つレブロンは、フィジカルコンタクトにめっぽう強く、キャリアを通じてペイントアタックから多くの得点を量産してきた。ここ2シーズンは3ポイント試投数が平均7.0本を超えており、プレースタイルに多少変化があるにせよ、キャリア20年目となった今もなお、チャンスがあればリングを強襲している。

 だが今季のフリースロー試投数はここまで平均4.8本でキャリアワースト。そこでレブロンの口から飛び出したのは“フロッピング”(有利な判定を得るため、ファウルを受けたよう大げさに装うこと)だった。

「俺はフロップのやり方を学ばなきゃいけないね。いや本気で、俺はどうやってフロップするかを学ぶ必要がある。フリースローラインに立つため、頭が強打されたように見せるとかね。なぜって、(レフェリーの)『見逃していた』という言葉に飽き飽きしている。3試合連続でそう言われることもあるくらいなんだ」
  レブロンは相手選手との接触があろうと、お構いなしに突進してシュートまで持ち込める強さがあり、それゆえに、レフェリーからすればファウルをコールするハードルが下がってしまっているのかもしれない。

 そのため、この発言でレフェリーたちのレブロンに対する見方が変わるかもしれない。ただ、一方でレフェリー批判にも映るため、リーグから罰金を科される可能性もある。

 いずれにせよ、レブロンがファウルコールについてフラストレーションを溜めていることは事実。チームが黒星先行ということもあり、つい口走ってしまったのだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)