日本球界で小さくない驚きを呼んだ一報が流れたのは、11月8日だ。日本ハムが北海道北広島市に建設中の新球場「エスコンフィールド北海道」が、NPBが公表している公認野球規則で定められているホームベースからバックネット側のファウルゾーンの広さ60フィート(18.288m)を3mだけ満たしていないと判明したのである。

 おそらくファンだけでなく、一部の関係者にとっても寝耳に水のニュースだろう。日本ハムは今月3日にはメディア向けに新球場を公開。2020年から本格着工した工事も約95%が完了し、来春(3月)に向けての開場まで順調に思われていたからだ。それだけに、このタイミングで「新スタジアムが使えないかもしれない」と問われる前代未聞の事態は、海外メディアにも小さくない驚きとして取り上げられている。

 日々国内外の野球情報を発信している日刊紙『朝鮮日報』は、今回のエスコンフィールド北海道の話題について、「考えられないような問題が起きてしまっている」と驚きを持って報道。さらに「95%は工事が終わっており、3メートルとはいえ、建て直しには莫大な予算が必要になる。しかし、日本は厳しいマニュアル社会でもある。日本ハムは決められたルールを守った行動を余儀なくされるかもしれない」と見解を記した。
  もっとも、日本の野球規則の“ネタ元”(厳密には翻訳されたもの)となっているアメリカの公式規則『Official Baseball Rules』は、「本塁からバックストップまでの距離は60フィート(18.288m)以上を『推奨』する」となっており、必ずしも必要条件ではない。

 この“意訳”については『朝鮮日報』も「解釈する過程で若干の誤訳が原因であり、必ずしも守る必要はないはずだ」と指摘。国内のKBOリーグの公式野球規則が「日本とは違って『推奨』と訳されている」としたうえで、「臨機応変にルールを変えてもいいのではないか」と訴えた。

 はたして、新庄剛志監督が「俺だったら近くで見たい」と訴える同問題の落としどころはどこになるのか。11月14日に臨時12球団代表者会議を開くというNPBの見解と対応は世界に注目されそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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