男子テニスの21歳以下の最終戦「Next Gen ATPファイナルズ」(11月8日〜12日/イタリア・ミラノ/ハードコート)は、現地11月12日にシングルス決勝を実施。第4シードのブランドン・ナカシマ(アメリカ/世界ランク49位/21歳)が、第5シードのイリ・レヘチュカ(チェコ/同74位/21歳)を4−3(5)、4―3 (6)、4−2のストレートで破り、同大会初の優勝を飾った。

 4ゲーム先取(ゲームカウント3−3でタイブレーク)での5セット方式や、ノーアドバンテージ(デュースなし)など通常のツアー大会とは異なる特殊ルールで行なわれる本大会。4名ずつに分かれて戦うラウンドロビン(予選)を3勝0敗で突破した21歳のナカシマは、現地11月12日に実施された準決勝でジャック・ドレイパー(イギリス/41位/20歳)を破り、決勝へと駒を進めていた。

 決勝では、ラウンドロビンでもストレートで勝利していたレヘチュカと今大会2度目の顔合わせに。第1ゲームで早々にブレークを許すも、レヘチュカのサービング・フォー・ザ・セットとなった第6ゲームで起死回生のブレークバックに成功。これで勢いに乗ったナカシマがタイブレークを制して1セットアップとする。

 続く第2セットも拮抗した展開が続き、タイブレークに突入。ここでも激しい打ち合いとなったものの、重要なポイントをものにしたナカシマが優勝に王手をかける。

 第3セットは、両者のサービスキープが続いた中で迎えた第6ゲームでナカシマが値千金のブレーク。1時間19分で勝利を収めた。
  Next Gen ATPファイナルズを優勝した初めてのアメリカ人選手となったナカシマは、決勝戦後に応じた勝利者インタビューで「今はとても幸せだよ。とても素晴らしい1週間だった」と大いに喜びを表現し、次のように続けた。

「決勝戦もとてもタフな試合で、最初は緊張したし、プレッシャーのかかる場面もたくさんあったけど、すぐに逆転できて、最後にしっかりと締めくくることができてよかった。今日の自分のレベルには満足している。アメリカ人であること、そしてここミラノでプレーできたことは本当に最高の気分だ」

 今年7月には自身初のトップ50入りを果たし、9月の「サンディエゴ・オープン」(アメリカ・サンディエゴ/ハードコート/ATP250)でツアー初タイトルを獲得したナカシマ。インタビューの最後には日々支えてくれているチームメンバーへの謝意を交えながら、躍進を遂げた今季を振り返った。

「チームメンバーの存在は僕のすべてだ。この1年は、チーム一丸となって、素晴らしい結果を残すことができた。今の状況に満足しているし、今シーズンの余韻を楽しみたいと思う」

 最高の形でシーズンを締めくくったナカシマのさらなる活躍が期待されるところ。来季も持ち味のアグレッシブなプレーでツアーを盛り上げてほしい。

文●中村光佑

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