「世界最高峰リーグ」と呼ばれるバレーボールのイタリア・セリエAで研鑽を積む石川祐希(パワーバレー・ミラノ)と高橋藍(パッラヴォーロ・パドヴァ)。この日本代表の主力2人が挑む今シーズン最初の直接対決を、現地最大手メディアが特集記事で報じている。

 現地時間11月13日に行なわれる第7節を前にした11日(現地時間)、イタリア最大手のスポーツ紙『La Gazzetta dello Sport』は大きく紙面を割き、この「日本人ダービー」に臨む石川と高橋を特集。両者のインタビュー記事を掲載した。

 紙面のトップには、胸に背番号14が刻まれたそれぞれのクラブのユニホーム姿でガッツポーズをとる両選手のカラー写真とともに、「イタリア(リーグ)の日本人選手たち――僕らのダービーが世界に向けて衛星中継」の見出しが躍った。さらにその下には、漢字で記された“日本”の文字に加え、日の丸と2人の出身地を示す日本地図が描かれた。

 セリエAで8シーズン目を送る石川は記事内で、「(日本人対決)は初めてではないので、大きな興奮はない」と、周囲の熱狂に惑わされることなく冷静な様子で語る。
  チームの中心を担う代表メンバーの合流が遅れたミラノは、開幕戦でまさかの黒星。4節では、東京五輪で金メダルとMVPを獲得したイアルバン・ヌガペド(フランス)らを擁するモデナから勝利をもぎ取ったが、5戦全勝で首位独走していたペルージャとの6節は互角の戦いを繰り広げながらもセットを取り切れずに敗北を喫した。

 6戦を終えて3勝3敗という状況で迎えるこのパドヴァ戦は勝ち星を先行させる意味でも落としたくない一戦だ。ゆえに石川は「僕らにとって非常に重要な試合」と位置付ける。「黒星が重なり混迷したシーズン序盤を過ごしていて、チームには勝点が必要」と勝利への意気込みを語った。

 一方のパドヴァは5試合を終えて(6節は相手チームに新型コロナ感染者が発生したため延期)3勝2敗。強豪モデナと昨年の王者チヴィタノーヴァを立て続けに倒した開幕からの2試合で、高橋はMVPに輝く活躍を見せている。

 昨シーズンは後半からの登録でチーム事情によりリベロとしての出場を余儀なくされt高橋。本来のアウトサイドヒッターとして本格参戦した今シーズンについて本人は、「変化したことは、自分自身の心持ち。昨年は前半終了後からでトライアルとして経験を積むための挑戦だった。今シーズンは違い、開幕から戦うことの大切さとチームメートやスタッフからの信頼を肌で感じることが力になると分かった」と自信を深めている様子だ。 また、現地では月刊誌『パッラヴォーロ・スーパーバレー』が、カラーの見開き4ページで2人の対戦を大特集。その中で石川は、「全力を出し、今シーズンを楽しもう。きっと最高なものになる。そして、お互いに選手として、人としてたくさんのことを学び成長しよう。でも、試合では君を倒すよ」と後輩へメッセージを送り、一方の高橋は、「常に努力を惜しまない石川選手。必ず素晴らしいシーズンにするだろう。ネットを挟んで戦うのが待ち遠しい」と返している。

 イタリア国内では、国営放送の生中継も決定しているこの一戦。そうした背景にも、日本代表を牽引する2人へのバレーボール大国が寄せる関心の大きさを物語っている。
  今年は国際舞台で確かな足跡を残した日本代表。その躍進の一番の功労者と言える主将であり不動のエース石川と、才能を爆発させて大きな貢献を果たした高橋の大一番は、日本国内はもちろん、海外のファンも心待ちにしているはずだ。

 昨シーズンの2試合はいずれも石川に軍配が上がったが、今回はどんな結果になるのか。満員の会場を沸かす両者のベストパフォーマンスと白熱した戦いを期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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