2000年代後半〜2010年代前半、NBA屈指のビッグマンとして鳴らしたドワイト・ハワードは、長年プレーした世界最高峰の舞台を離れ、今年から台湾リーグに挑戦する。本人は昨季プレーしたロサンゼルス・レイカーズ残留を希望していたが、36歳の年齢も影響して、再契約には至らなかった。

 ハワードは2004年のドラフト全体1位指名でNBA入り。オーランド・マジックに始まり、レイカーズ、ヒューストン・ロケッツ、アトランタ・ホークス、シャーロット・ホーネッツ、ワシントン・ウィザーズ、フィラデルフィア・セブンティシクサーズと計7チームを渡り歩いてきた。

 これまでオールスター出場8回(2007〜14年)、オールNBA1stチーム選出5回(08〜12年)、最優秀守備選手賞3回(09〜11年)、リバウンド王5回(08〜10、12、13年)、ブロック王2回(08、09年)、20年にはレイカーズでリーグ優勝も経験している。

 通算3回目のレイカーズ所属となった昨季は60試合(先発27試合)に出場して平均16.2分間プレー、6.2点、5.9リバウンド、フィールドゴール成功率61.2%を記録。アンソニー・デイビスがケガでシーズンの稼働率が半分以下だったなかで、年俸264万ドル(約3億7000万円)には十分見合う内容だったと言っていい。
  今夏にフリーエージェントとなったハワードだが、2022−23シーズンが開幕しても所属先が決まらず。「プレーしたいけど、チームがない」と引退も視野に入れていたなか、11月8日に台湾リーグの桃園(タオユアン)レオパーズと契約を結んだ。

 異国の地での現役続行を選んだハワードだが、NBAを離れることは本意ではなかったようだ。元NFL選手で、現在はコメンテーターやパーソナリティーとして人気を博すシャノン・シャープの番組『Club Shay Shay』に出演した際に、「今シーズンのレイカーズに期待することは?」と尋ねられると、「レイカーズについてはもう話したくない。チームの一員じゃないからね」と率直な意見を口にしたうえで、胸中を明かしている。

「喜んで戻るつもりだった。レイカーズは毎回、『30歳以上の選手に複数年契約を与えるつもりはない』と言っていた。個人的には、(2020年の)チャンピオンシップを勝ち取るのを手伝っただけ。100万ドル(約1億4000万円)ないしは200万ドル(約2億8000万円)でいいし、そんなにプレー時間は必要なくて、20分コートに立たせてくれれば良かったんだけどね」

 ハワードは、「俺は自分の役割はこなしてたし、それに関して不満はもらさなかった。何も問題は起こさなかったしね」と続けた。レイカーズのために尽くしていただけに、残念な結果になったことに少なからず悔いがあったのかもしれない。

構成●ダンクシュート編集部