サクラメント・キングスは、現地時間11月13日にホームのゴールデン1・センターでゴールデンステイト・ウォリアーズを122−115で下して3連勝を飾った。開幕4連敗とスタートダッシュに失敗したキングスだが、翌5戦目からの8試合で6勝と挽回。6勝6敗(勝率50.0%)でウエスタン・カンファレンス9位につけている。

 この試合ではドマンタス・サボニスが26得点、22リバウンド、8アシスト、ディアロン・フォックスが22得点、8アシスト、3スティール、キーガン・マレーが5本の3ポイント成功を含む21得点に3スティール、ケビン・ハーターが17得点、5リバウンド、4アシスト、マリーク・モンクが12得点、4アシストで勝利に貢献。

 勝率を5割に戻したことで、サボニスは「良かった。僕らはゲームを締めくくれたし、このクォーターを終えることができた」と語り、新人マレーは「僕らはリーグのどのチームが相手だろうと競い合えると分かっている」と自信を見せていた。

 今季からキングスの指揮官へ就任したマイク・ブラウンHC(ヘッドコーチ)にとって、ウォリアーズは昨季までの6シーズンをアシスタントコーチとして過ごし、3度の優勝を経験した古巣。

「彼らは素晴らしいチーム。あのチームの皆が私のことを褒めてくれた。あそこでは勝ち続けることを楽しんでいたよ。彼らには多大な愛とリスペクトがある」

 ウォリアーズ時代をこう振り返ったブラウンHCだが、今季キングスは王者に連敗していただけに、この試合を制したことは大きな収穫となったはずだ。
  昨季途中までチームに在籍していたタイリース・ハリバートン(現インディアナ・ペイサーズ)は、ポッドキャスト番組「The Old Man and the Three」出演時に「僕がプレーした2年間、チームと組織にはカルチャーがまったくなかった」と漏らしており、キングスは16シーズン連続でプレーオフ不出場というNBAワースト記録を塗り替えてしまった。

 そんなチームを好転させるべく、指揮官へ就任したブラウンは「私はこのチームの選手たちのことがすごく楽しみなんだ。シーズン序盤にチャンピオン相手に勝利したことは大きい。この組織にとって大きいよ」と選手たちを称賛。

 ウォリアーズのドレイモンド・グリーンも今季のキングスについて「彼らは以前よりずっとハードにプレーしている。ディフェンス面でもね」と評していた。

 そしてグリーンは平均25.5点、5.1リバウンド、6.0アシスト、1.3スティールと好調を維持するフォックスをキープレーヤーに挙げていた。

「彼は爆発力があり、見事なバスケットボールをしている。ポイントガードがああいうプレーをしている時というのは、チームの皆が一丸になるものなのさ」

 ブラウン新HCの下、今季のキングスはトップスコアラーのフォックスがキャリア最高のシーズンを送り、その周囲をサボニスやマレー、ハリソン・バーンズ、ハーターらが支えるチームとして台頭している。

 シーズンは長いため今後アップダウンはあるだろうが、キングスが長い間続いていた負の連鎖から脱却し、新たなカルチャーを構築しようとしていることは間違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)