F1第21戦のサンパウロ・グランプリ、アルファタウリの角田裕毅は完走17台中の最後尾でフィニッシュ。終始、グリップ不足に苦しむ週末となった。

 スプリントが導入された今GP、わずか1度のフリー走行でセッティングを完了ができず、滑る車への対応に苦しんだ彼は、予選ではインターミディエイトからドライへの変更のタイミングが遅れた影響もあって19番手でQ1敗退。スプリントでは15番手まで順位を上げたものの、決勝を前に前後のウイングやフロアの交換を敢行したために、ピットレーンからのスタートとなった。

 そして決勝でもグリップ不足は変わらず……。下位走行に甘んじていた彼をさらなる“不運”が追い打ちをかける。周回遅れとなっていた55周にセーフティーカー(SC)が出動すると、3度目のピットインで状況の打開を試みた。

 だが、ピットレーン走行中に首位のジョージ・ラッセル(メルセデス)の前に出たことでシステムから同一周回と捉えられてしまった結果、コース復帰後にSCを抜いて隊列の後ろにつくことが許されず、最後尾に下がった。

 戦わずしてウィリアム(ニコラス・ラティフィ)に順位を明け渡す結果となった角田は、レース再開後には青旗を受けて上位勢に先行させることを余儀なくされ、大きく他車から引き離されたまま、最後尾の17番手でレースを終える羽目となった。
  ただただ、ネガティブな状況のままで週末を終えることになった日本人ドライバーに対しては、ほとんどの海外メディアが厳しい評価を下し、採点ではリタイアを喫したマクラーレンのダニエル・リカルドに続いて低い数字が与えられることに……。英国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』は「5」で、寸評では以下のように彼の失意の週末を振り返っている。

「予選ではドライタイヤへの変更が遅れ、タイヤの力を引き出すためには時間が足りなかった。グリップが不足していると不満を漏らしてQ1敗退。スプリントでは序盤で15番手に順位を上げるも、タイヤの劣化に苦しんだ。そして、ピットレーンからスタートした決勝でも、大きく前進するだけのペースがなく、SC出動時のピットインによってタイミングシステムから周回遅れと認められなかった結果、最後尾に転落。週末を通して、全てがうまくいかなかった」 同じく英国のF1専門サイト『planetf1』は、「何かしらの“ストーリー”なしにツノダがレースをすることは稀だが、それは今回も起こった。彼はSC出動時にフロントランナーの中にいたが、アンラップは許されなかった。レース後に彼は、自分のポジションに留まるよう命じられたことを明かしたが、ピットレーンからスタートしたレースは、彼にとって混乱に満ちた結末を迎え、不運なものとなった」と綴り、こちらも採点はブービーの「5」となった。

 また、『CRASH』もやはり「5」で、「ユウキはパルクフェルメに置かれた車に変更を加えるために、ピットレーンからスタートするという大変な仕事を課せられた。そして、チームにとっても難しかった週末において、より進歩を遂げるに苦労した」と記述。スペインのF1専門サイト『F1i.com』は「5.5」と他よりは少し高い数字ながら、寸評はこちらもネガティブな内容に終始している。

「ツノダにとっては、かなり平凡な週末となった。予選ではQ1で15番手のタイムから1秒以上も離されて脱落し、スプリントは幾らか順位を上げたが、それも決勝のピットレーンスタートで無駄に……。序盤の混乱からは逃れられたが、ペース不足のためにウィリアムズ勢に挟まれたまま、身動きがとれなかった。その後、SCを追い抜くことが許されなかったことで、最後尾に“閉じ込められ”、そのままフィニッシュを迎えた」
  一方、英国のスポーツ専門サイト『sportskeeda』は、「ツノダにとっては残念な週末となり、チームメイトを上回ることもできなかった。アルファタウリは、不安定なツノダと実力未知数のニック・デ・フリースという来季のラインナップに対して心配しなければならない」で「4」と、寸評、採点ともに極めて厳しいものとなった。

 最後にチーム単位での評価を下したのが、オランダのF1専門サイト『BPBLOG』で、マクラーレンと並ぶ最低採点の「4.5」を与え、「チャンピオンシップにおけるアルファタウリの9位というランキングは、突然起こったものではなく、このチームは年間を通して良いシーズンを過ごしておらず、それはブラジルでも同様だった。ピエール・ガスリーとツノダはレースで苦労し、いずれもポイントを獲得できず。しかし、それでも8位のハーストのポイント差はわずか2であり、アブダビで逆転するチャンスはある」と評している。

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】角田裕毅、ベテランの無謀な突っ込みに「ショッキングでイライラする」…自己弁護のリカルドには賛否両論の声も

【関連記事】「7.5」の高採点も! 日本GP、角田裕毅の奮闘ぶりに海外メディアは軒並み好意的評価! ポイント獲得を阻んだ車と戦略に酷評…

【関連記事】角田裕毅が「冗談抜きで」語った「日本のおすすめ」は? まさかの珍回答にエンジニアも“笑撃”【F1日本GP】