鎌田大地は所属するフランクフルトで、キャリアハイ、そしてチーム最多となる公式戦12得点を記録している他、ボランチとしても安定した守りや攻撃の組み立て、チャンスメイクを披露するなど、攻守多岐にわたって絶大な存在感を示しており、間もなく開幕するカタール・ワールドカップでも、日本代表の攻撃の核として期待されている。

 【動画】「氷のような冷静さ」鎌田大地の欧州CL3試合連続ゴールをチェック 中東でさらに価値を高められるかどうかが注目される26歳だが、フランクフルトとの契約が今季いっぱいで切れる彼には、今シーズンに入り、これまでセビージャ、ドルトムント、トッテナムといったクラブからの興味が報じられ、その去就が今冬に動きを見せるかどうかにも関心が寄せられてきたが、ブンデスリーガ第15節マインツ戦後、彼自身がこれを否定したとドイツの放送局『sport1』が報じた。

「今季はフランクフルトに残ります。冬に他のクラブと交渉はするかもしれませんが、すぐに出て行く気はありません。チームと一緒にシーズンを終えたいと考えています。もちろん、フランクフルトと契約延長の話もしています。自分のパフォーマンスを考えれば、それは驚きではありません」

現地時間14日にドーハ入りした後も、「普通に考えれば、冬に移籍する必要やメリットは何もありません。チャンピオンズ・リーグも勝ち残っているし、シーズンが始まる前からこの1年はフランクフルトでやると決めていました」と、改めて残留を表明している。

 これを受け、フランクフルトの地元紙『Frankfurter Rundschau』は「鎌田が冬の移籍を否定した」と報じ、「ここまで成功を収めているフランクフルトにおいて、大きな役割を果たしている選手のひとりが鎌田だ。この攻撃的な選手は試合の中で自身をアピールし、新たな飛躍を果たしている。過去にはチャンスメーカーとして輝いていた日本代表は、今ではその得点能力で、相手に脅威を振り撒いている」と、今季の彼の貢献ぶりを説明する。

 前述の地元放送局への彼の残留宣言を伝えた上で、「とはいえ、鎌田が今季終了後にフリートランスファーのオプションを行使する可能性もある」と指摘し、彼の「僕がプレーすることが夢だと思ってきたクラブでは、より多くのものが求められます。ビッグクラブとは2年前から、交渉をしたり、コンタクトをとったりしています」とのコメントを紹介。そして、「フランクフルトは鎌田をキープするために、全てのことにトライする。たとえ簡単なことでないとしても、だ」と綴っている。
  また、フランクフルトが所在するヘッセン州の日刊紙『Hessenschau』は「鎌田は誰もが認めるフランクフルトのトップパフォーマーであり、彼の無償での移籍(退団)は大きな挫折となる」と指摘し、クラブのSDであるマルクス・クレシェが現在、契約の延長に向けて動いていること、彼が「我々は鎌田や彼の代理人と連絡を取り合い、彼らに非常に良い申し出をした」と語ったことを報じた。
  クレシェSDはまた、「最終的に決断を下さなければならないのはダイチ自身だ。彼はこのクラブで何を得られるか承知しており、ここで彼が新たな前進を遂げることを納得してくれるであろうと確信している」と契約延長には自信を窺わせており、それが実現することは「彼とクラブの双方にとって、素晴らしいストーリーだ。彼はフランクフルトの顔、そしてロールモデルになる」とも語っている。

 ただ、その一方で「我々とともに何かを成し遂げた選手が、クラブを去ることを望み、また財政的にも正しい状況である時に、これを阻むことは大きな過ちだ。その際には、我々は選手の望みを可能にしてやる必要がある。たとえ、それで傷つくことがあったとしても、だ」とも付け加えている。そして同メディアは、「クレシェSDは、鎌田が離脱したとしても、それを補えると、自身の手腕に高い自信を持っている」と記した。

構成●THE DIGEST編集部
【関連記事】「頭脳明晰」「真のスター」鎌田大地に最大級の賛辞が続々! クラブ史に名を刻むCLホーム初得点で勝利の立役者に

【関連記事】攻守で躍動!大勝に貢献した冨安健洋に英国称賛!「日本代表選手が安定したパフォーマンスを発揮した」

【関連記事】強豪チェルシー相手に先制アシスト! 三笘薫を専門メディアは大絶賛「とんでもない仕事をした」「ボールが足にくっついていた」