2022年のF1最終戦となるアブダビ・グランプリは11月19日に予選が行なわれ、アルファタウリの角田裕毅は12番手となった。

 初日はフリー走行(FP)の1回目と2回めで車のバランスに改善があったことを認めながらも、パフォーマンスにまだ不足があると指摘していた角田は、FP3では19周を走行して全体13番手となる1分26秒170のベストタイムを計測した後、今季最後の予選に臨んだ。

 Q1では3度のアタックを試み、最後に1分25秒630という10番手のタイムを計測して2戦ぶりの突破を決めたが、Q2では最終アタックでターン6に入る際にわずかにブレーキングでロックアップが響き、10番手(マクラーレンのダニエル・リカルド)とは0.151秒差で脱落となった。なお、Q3でも10番手となったリカルドは先週のサンパウロGPでのペナルティーで3グリッド降格が決まっているため、角田は繰り上げで決勝は11番手からスタートする。

 予選後、彼はチームの公式サイトを通して、「今日の予選には、とても満足しています。Q2の最後のラップではターン6で少しミスをしましたが、全体的には満足していますし、予選でパフォーマンスが向上したところを見せることができました」とポジティブにこの1日を振り返り、次のように続けた。
 「僕はこのコースが大好きであり、昨季はここで4位という自己ベストの結果を残せました。ポイント圏内(10位以内)のすぐ後ろからスタートするので、再び何か良いことが起こればと思います。レースは明らかに難しいものことは承知していますが、昨日はロングランでのペースがとても良く見えたので、明日は順位を上げ、チームがコンストラクターズランキング8位でシーズンを終えるための重要なポイントを獲得できる可能性があります」

 わずか2ポイント差のライバルであるハースを逆転することを最大の目標とする角田は、またF1公式サイト『F1.com』のインタビューでも、「もう幾らかはタイムを削れたとは思いますが、この予選には満足しています。とてもタイトな予選であり、Q3に進出するには完璧なラップが必要でした。自信はありましたが、ターン6でブレーキがロックしたことで、難しくなりました」と、予選を回想した。

「それでもパフォーマンスには満足していますし、ポイント圏内にも近い位置にいるので、何でも起こり得るでしょう。レースが待ち遠しいです」と前向きな彼は、チームのランキング争いにも言及し、「もちろん、8位の座を奪うためにレースをします。それは困難を伴いますが、全力を尽くします。昨季、ここで何が起こったかも知っていますから。とにかく、自分の仕事に集中するだけです」と語っている。 一方、アルファタウリのテクニカルディレクターであるジョディ・エッギントンは、角田の予選について、「FP3では車が改善したと伝えて、予選でも大きく前進し、比較的容易にQ2に進出した。Q2でもユウキは調子を保ち、ユーズドと新品の両方のタイヤでも良いラップだったが、中団は非常にタイトであるため12番手に終わり、Q3にはわずかに届かなかった」と振り返り、彼も「チャンピオンシップでの順位を上げるという目標を達成したい」と意気込んだ。
 
 海外メディアの報道では、オランダのF1専門サイト『GRAND PRIX RADIO』が「角田はヤス・マリーナでのラップが完璧に近かったと考えている」、イタリアの自動車専門サイト『MOTORIONLINE』は「今季最後のGPでユウキは、今なおバランスの問題に苦労するチームメイトのピエール・ガスリー(17番手)を上回る12番手のポジションを獲得。6列目からスタートする彼は、レースにも自信を持っている。目標は、ハースを抜いてのコンストラクターズ8位だ」と、それぞれが記している。

構成●THE DIGEST編集部

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