「今のユウタは正しいプレーをしている」絶好調の渡邊雄太をデュラントが称賛!「俺たちは彼のエナジーが大好き」<DUNKSHOOT>
この試合で6本中4本の3ポイントを決めた渡邊は、今季の成功率を57.1%(24/42)に伸ばし、引き続きリーグトップを維持。28歳のレフティーは、過去3試合で66.7%(12/18)と驚異的な確率で沈めるなど絶好調だ。
試合後の会見で、エースのケビン・デュラントは記者からもし今から3ポイントコンテストがあるとしたら、ゴールデンステイト・ウォリアーズ時代のチームメイト、ステフィン・カリーと渡邊のどちらを選びますか、と聞かれて「俺だね」と笑みを浮かべて切り返した。
そして記者から「その選択肢がなければ?」と聞かれて「そりゃもちろんステフだ」と返答。
だが渡邊に対する評価もなかなかのものだった。「でも今のユウタは間違いなくショットを決めてくるだろうね。彼はものすごく調子がいいし、フロアのスペースを広げてくれている。それに彼はボールを持ってからドライブもしている。正しいプレーをしているんだ。正しいプレーをしていたら、ショットも打ちやすくなるんだ」
この試合の第4クォーター残り約9分。渡邊はトップ下からドライブでペイントへ入り込み、ターンアラウンドジャンパーの動きからリングへカットしてきたカイリー・アービングへアシストを決めてイージーバスケットを演出。
残り約7分には渡邊の動きに2人のディフェンダーが引き付けられ、デュラントがノーマークになってアリウープを成功。この男の3ポイントが相手チームにダメージを与え、ディフェンスにも影響を及ぼしたシーンも散見された。
「俺たちは彼のエナジーが大好きなんだ。ビッグショットも決めてくれるから、俺たちみんながいつもエキサイトしている。特にこのチームで必ずしも(契約が)保証された男ではないのに、努力してローテーション入りしたからね。初日から印象を残しているよ。俺たちは彼がコートに立って上質なバスケットボールをプレーしてくれると期待すべきだと思う」
チームのリーダー格であるデュラントがそう言うのだから、渡邊はキャンプ契約からネッツ入りし、チームメイトたちからの信頼を勝ち取り、自らの実力でローテーションの座を勝ち取ったと言っていい。
ネッツは22日にフィラデルフィア・セブンティシクサーズ、23日には渡邊の古巣であるトロント・ラプターズ戦とそれぞれアウェーで対戦する。
文●秋山裕之(フリーライター)