先週末のアブダビ・グランプリで幕を閉じた2022年のF1、アルファタウリの角田裕毅は、獲得ポイント12点でドライバーズランキング17位に終わった。

 グラウンドエフェクトを取り入れた空力コンセプトによる新レギュレーションの下、F1での2年目に臨んだ日本人ドライバーだったが、アルファタウリのAT03は昨季のような安定感に欠け、十分なグリップを得ることができないことでシーズンを通して苦しむこととなった。

【動画】今季最終戦を飾ったのはフェルスタッペン! 2位争いも最後まで白熱 角田自身はドライビングにおいて我慢強さと安定感を披露して成長ぶりを見せた一方で、凡ミスでポイント獲得のチャンスを逸するレースもあり、3年目に向けて課題を残したと言えるが、自身はアブダビGPの前の合同会見で、「今季はレースごとに進歩できたことに、とても満足しています。そして、うまくいけば、来季もこの勢いを維持、あるいはそれ以上のものを得られると思います」と手応えを掴んだことを強調している。

 そんな22歳について、各国のメディアが今季を通しての評価を下しているが、英国の日刊紙『The Telegraph』は様々な観点からポイントを合算してランク付け。角田は757ポイントで全体の17位で、また100点満点の採点では60点で、以下のように寸評が綴られた。

「角田がF1での3年目を迎えるに値するかどうかには、いまだ議論の余地があるものの、アルファタウリのドアを叩き続ける以外に良い選択肢は他にないだろう。彼は再び総合順位とポイントの両方でチームメイトのピエール・ガスリー(14位・884ポイント・70点)に敗れたが、その差は昨季よりもはるかに小さくなっている(※予選での勝敗は9対12)」

「クラッシュの数は減らしたが、一方で際立った場面はほとんどなかった。実際のところ、角田は全ての面で改善されたが、2021年に与えられたような、その力を発揮できるような車は彼の元にはなかった」

「コックピット内での攻撃性や無線で罵声を浴びせることを抑えるためには、少なくとも積極的にチャネリングを試してみる価値があったかもしれない。来季は前評判の高いルーキーであるニック・デ・フリースとともに、重要なシーズンを迎えることになる」
  同じく英国の日刊紙『METRO』は、10段階評価の「4」と厳しめで。これは、「2」のニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)、「3」のダニエル・リカルド(マクラーレン)に次いで低いもので、同メディアは角田を「迫力に欠けた」とネガティブに評し、さらに以下のように続けている。
 「車のパフォーマンスの貧弱さに苦しむ状態では、角田がF1での2シーズン目でどう改善されたかを確認するのは難しかった。それゆえに、2023年は彼のキャリアにとって、極めて重要なものとなるだろう」

 なお、『The Telegraph』紙はチーム単位での評価も行なっており、アルファタウリは「ひたすら困難なシーズンを過ごした」として、10チーム中で最低の評価となった。獲得ポイント35点でコンストラクターズランキング9位に終わったイタリア・ファエンツァのチームに対する寸評は、以下の通りである。

「2019年以降、アルファタウリ(トロロッソ)は中団争いでポイントを争う堅実なチームだったが、今季はウィリアムズだけを上回る残念な結果に終わった。予選で6番目の速さを記録するも、決勝で結果を残すのに失敗。1レースでの最高ポイントは「10」(アゼルバイジャンGPでのガスリーが5位入賞)止まりだった」

「アルファロメオ同様、年間を通して後退を続けた数少ないチームだ。これは、ドライバーのパフォーマンスが貧弱だったことを意味しないが、必然的に彼らが心を痛めるような瞬間が幾つも訪れた。基本的に、ドライバーが何をしようとも、AT03には十分な速さはなかった」

構成●THE DIGEST編集部
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