2022年のF1各チームやドライバーに対して、各国メディアが総括を行なうとともに年間を通しての評価を下している。そのなかで厳しい結果に終わったアルファタウリ、さらに2年目を終えた角田に対する見方はいかなるものだろうか?

 最初に、アメリカのスポーツ専門チャンネル『ESPN』はチーム単位で今季を振り返り、それぞれの良かった点と悪かった点を挙げている。この中でイタリア・ファエンツァのチームはウィリアムズに次いで全体(10チーム中)の2番目に悪い評価に終わり、良い点は「多くはない」としたうえで、来季に向けてピエール・ガスリーの代わりにニック・デ・フリースを獲得できたことだけを挙げた。

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「ここからも、チームにとって最も悪いシーズンだったことが分かるだろう」と綴った後、今度は悪かった点について「ほぼ全て」。「昨季までの3年間、コンストラクターズランキングで6位、7位、6位につけてきたチームにとっては、後退となった(今季は9位)。姉妹チームのレッドブルが2022年を支配したことを考えると、アルファタウリがこれほど競争力に欠けたことは不思議だ」と厳しく評した後、さらに以下のように続けている。
 「特に信頼性についてはシーズンを通して大きな問題となり、開幕戦(バーレーン・グランプリ)でピエール・ガスリーの車が火を噴いたのは、その不吉な前兆だった。このフランス人は2018年以降、チームのスーパースターだったが、来季はもういない。角田については、まだ評価は定まっていない。時折、本物の才能を垣間見せるものの、レッドブルやアルファタウリが求めるものからは程遠い結果しか残せていない彼は来季、F1での3年目を迎える」

 一方、ドライバー個々に対して10点満点の採点という形で評価を下したのは、英国のスポーツ専門チャンネル『Sky Sports』。角田は「6」で、これは下から4番目(下はウィリアムズのニコラス・ラティフィ、マクラーレンのダニエル・リカルド、アストンマーティンのランス・ストロール)で、アルファロメオのジョウ・グァンユ、ハースのミック・シューマッハーと並んでいる。

 ドライバーズランキング17位に終わった日本人ドライバーに対し、寸評では「最初の6レースではランキングのトップ10につけており、F1での飛躍を果たす準備ができていたが、その後は苦労することとなった。彼が3年目を迎えることができた唯一の理由は、今回もチーム内対決で敗れたとはいえ、ガスリーとの差が大幅に縮んだことだ。来季、角田は新たな契約を結んだだけでなく、“経験豊富なルーキー”であるデ・フリースの加入により、少なくともシーズン最初はチームのリーダーを務める」と綴られた。
  オランダのF1専門サイト『GPBLOG』は各レースでの採点の平均を算出。複数レースに参戦したニコ・ヒュルケンベルク(アストンマーティン)を含む21名の中で、角田は及第点に満たない「5.9」で18番目であり、「期待外れのパフォーマンスだった」と評されたアルファタウリは「5.5」で、チャンピオンシップランキング同様の9番目となっている。

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 オランダのF1専門サイト『F1MAXIMAAL.NL』は、シーズン終了後の角田のコメントを紹介し、この中では彼は今季の自身について「レースごとにかなり成長したと思います。フィジカル面でも同様です。もちろん、まだ改善すべき点はたくさんあり、ドライビングでは一貫性を身につけること、フィジカル面ではより強くなって来季に臨むため、トレーニングに取り組み続けます」と満足感を示しながらも、さらなる向上を誓った。
  また、前述の寸評の中でも言及された来季のチーム内でのリーダーシップについては、「速い方がチームを引っ張ることになるでしょう。僕自身は、リーダーであるかどうかは気にしません。ただ、自分の仕事に集中するだけです。学ぶべきこと、改善すべきことが、まだたくさんあります。ピエールがいないので今季よりもさらに多くの責任を背負うことになりますが、それができると確信しています」と語っている。

 ちなみに来季に向けては、英国のF1専門サイト『planetf1』が、「ツノダは来季、他のカテゴリーで成功を収めている年上のルーキーをチームメイトに迎えるという、“異常”な立場に置かれる。3年目を迎える彼には、向こう数年間でも戦えることを示すための重要なステップアップが求められる。レース毎の勝敗が重視され、結果次第ではレッドブルの“残忍”なやり方で、シーズン最後までドライビングができない可能性もある」と指摘したが、いずれにせよ、2023年が彼にとって勝負の1年となることは間違いない。

構成●THE DIGEST編集部

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