F1ドライバーの年齢構成に専門サイトが注目! 最年少ピアストリは最年長アロンソのデビュー33日後に誕生。角田裕毅は3番目の若さ
英国のF1専門サイト『planetf1』は、20人のドライバーの年齢や生年月日に注目。まず、年齢構成では、20代が14人と最も多く、全体の70%を占め、続いて30代が5人で25%、残る5%は1人の40代となっている。(シーズン開幕時での)10代のレギュラードライバーは、2017年のマックス・フェルスタッペン(1997年9月30日生まれ)以来、登場していない。
【動画】2022年最終戦を飾ったのはフェルスタッペン! 2位争いも最後まで白熱 来季の最年少は、アルピーヌではなくマクラーレンと契約を交わした2001年4月6日生まれのオスカー・ピアストリで、このオーストラリア人選手は21歳でバーレーン・グランプリでのデビュー戦を迎えることになる。同じくルーキーのローガン・サージェント(ウィリアムズ)は2000年12月31日生まれ。彼らに続いて3番目に若いのが、2023年にF1での3シーズン目を迎えるアルファタウリの角田裕毅(2000年5月11日生まれ)だ。
ランド・ノリスはこの最高峰レースで5シーズン目を迎え、今や最も才能のあるドライバーのひとりとして名を馳せているが、1999 年11月13日に生まれであり、23歳で次のシーズンの開幕に臨むことになる。
一方、最年長となるのは、一昨季にF1に復帰してからは好調を維持し、全く衰えの兆しを見せないフェルナンド・アロンソ。来季よりアストンマーティンに新天地を求めた最も経験豊富なドライバーは1981年7月29日生まれの41歳で、F1では355レースを戦った鉄人だ。
キミ・ライコネンが2021年に引退して以降は、古いV10エンジン時代のF1(2005年以前)を経験した唯一の存在だが、2000年代にデビューしたドライバーということでは、2007年にマクラーレンで鮮烈なデビューを果たしたルイス・ハミルトン(メルセデス)も含まれる。1985年1月7日生まれの7度の世界王者は38歳で17年目のシーズンに臨み、キャリア初の未勝利&ポールポジションなしに終わった昨季の雪辱に挑む。
2010年にウィリアムズでデビューしたのは、来季よりハースでレギュラードライバーに復活するニコ・ヒュルケンベルクだ。若いミック・シューマッハーからシートを奪った1987 年8月19日に生まれの36歳(来季の満年齢)は、1992 年5月10日生まれのケビン・マグヌッセンと、10チーム中で最高年齢のコンビを組むことになる。
同メディアが特に目を見張ったのは、最年長アロンソと最年少ピアストリの年齢差で、なんと19歳8か月9日!「そのギャップは、アロンソがジュニアフォーミュラを通過してF1へ到達するまでに十分な長さであり、彼が2001年3月4日のオーストラリアGPでミナルディからデビューしてから33 日後、ピアストリはこの世に生を受けている」
一昨季に角田がデビューした際、幼少期に富士スピードウェイで見て憧れたアロンソやハミルトンらとグリッドを並べたことに感動を覚えたと心境を明かし、また初のオーストラリアGPで「10年前に学校の修学旅行で来て以来」と語ったことにハミルトンが驚きを隠せなかったことなど、ベテランドライバーたちとの年齢差にまつわるエピソードが少なくないが、ピアストリにはそれ以上にこの話題が付きまといそうである。
なお、アルファタウリでは来季よりニック・デ・フリースが角田のチームメイトとなるが、周知の通り、あらゆるカテゴリーでタイトルを獲得してきたオランダ人ルーキーは1995年6月2日生まれの27歳。F1では1年生でも、角田よりはレースキャリアが長いということで、レッドブルのヘルムート・マルコ顧問がチームリーダーに相応しいと語ったことが物議を醸したりもしたが、この“アンバランスさ”が両ドライバーのパフォーマンスやチームの戦略にいかなる影響を与えるかが興味深い。
なお、文中で言及されていないドライバーの生年月日は以下の通り(早い順に記載)。
ヴァルテリ・ボッタス(アルファロメオ)1989年8月28日
セルジオ・ペレス(レッドブル)1990年1月26日
カルロス・サインツ(フェラーリ)1994年9月1日
ピエール・ガスリー(アルピーヌ)1996年2月7日
アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)1996年3月23日
エステバン・オコン(アルピーヌ)1996年9月17日
シャルル・ルクレール(フェラーリ)1997年10月16日
ジョージ・ラッセル(メルセデス)1998年2月15日
ランス・ストロール(アストンマーティン)1998年10月29日
ジョウ・グァンユ(アルファロメオ)1999年5月30日
構成●THE DIGEST編集部
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