「ミトマは甚大な脅威」FA杯で“ほぼゴール”のアシストを決めた三笘薫に英紙では最高評価も! 地元メディアではダイブに苦言
開始8分にソリー・マーチの1対1でのシュートが相手GKにセーブされたところをパスカル・グロスが詰めて先制したブライトンは、13分に追いつかれるも、29分に右からのクロスをファーサイドの三笘薫がダイレクトシュート、これをアダム・ララーナが詰めて勝ち越しに成功。
58、80分には交代出場を果たしたアルゼンチン代表MFアレクシス・マク・アリステルが技ありヒール弾を含む連続ゴール、そして88分にデニス・ウンダフがダメ押しの一撃をゴール左隅に突き刺した。
イタリア人のロベルト・デ・ゼルピ監督が、先日すい臓がんで亡くなった母国のレジェンド・ストライカー、ジャンルカ・ヴィアッリに捧げたこの快勝劇で、FAカップデビューを飾った三笘は、公式戦4試合連続の先発出場。64分までプレーして今季公式戦2つ目のアシストを記録している。
英スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』は、「アウェーのブライトンは力強く試合のスタートを切り、左サイドではミトマがグロスとの連係でミドルスブラを“威嚇”するのが目立った」と日本人アタッカーのプレーに言及。さらに英国公共放送『BBC』も「印象的なプレーを見せていたミトマの“努力”(ボレーシュート)によって、ボールはゴールに向かっていたが、ララーナが軌道を微調整した」と伝えた。
ララーナが触らなくてもゴールラインを割っていたと見るメディアが多いなか、日刊紙『Daily Mail』は「ミトマは自らゴールを決めるチャンスを得たが、地面に叩きつけるシュートを放つのが精一杯だった」と報道。ただ、64分間のプレーに対しては高評価を下しており、10点満点の採点では「8」のマク・アリステルに次ぐ2位タイの「7.5」としている。
対して、『The Northern Echo』紙はマン・オブ・ザ・マッチに選定したマーチに並ぶ最高点の「8」を、マク・アリステルの他、三笘にも付与。さらに『The Guardian』紙は「ミドルスブラにとっては速すぎて巧妙だった」ブライトンにおける三笘のプレーを、「(相手チームにとっての)危険」と表現した。 ブライトンの地元メディアの報道を見ると、『Sussex Live』はチーム2番目タイの「8」という高採点で、寸評では「ミトマは左サイドで俊足を駆使し、ミドルスブラにあらゆる種類の問題を引き起こした。ファーサイドでのノーマークでのシュートはそのままチームの2点目のゴールとなったかもしれないが、ララーナが押し込んで確実なものとした」とポジティブに評している。
一方、『Sussex World』は「ララーナのゴールをお膳立て。ミトマにとってのベストな日ではなかったが、やるべきことはやった。前半の終わりのダイブに対しては、警告が出されるべきだった」と厳しめな内容の寸評で、採点も他メディアよりはかなり低い、「6」に止まった。
最後に、日刊紙『The Argus』の採点は「9」のグロスに次ぐ「8」(他に5人が同採点)で、「序盤は、この試合でも猛威を振るかと思わせ、間もなくして静かになったが、彼のゴールと言っても良い得点をチームにもたらして軌道に乗せた。ミトマの非常に幅広いプレーは甚大な脅威を相手チームに与えた」と称賛している。
構成●THE DIGEST編集部
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