得点レースはドンチッチが依然トップ…渡邊雄太は規定に1本足りない“隠れ1位”【NBA中間地点個人成績ランキング】
注目の個人成績ランキングでは、ブルックリン・ネッツの渡邊雄太が3ポイント成功率で一時トップに立つなど、日本のファンを中心に盛り上がりを見せている。現在は規定未満のためランキングに名前はないが、シーズン半ばでも首位争いを演じているのは見事の一言だ。ここでは得点、リバウンド、アシストの主要3部門のトップ10を紹介していこう(現地1月11日時点)。
■平均得点TOP10
1位ルカ・ドンチッチ(マーベリックス)/34.2点
2位ジョエル・エンビード(76ers)/33.6点
3位ヤニス・アデトクンボ(バックス)/31.0点
4位ジェイソン・テイタム(セルティックス)/30.8点
5位シェイ・ギルジャス・アレキサンダー(サンダー)/30.8点
6位ケビン・デュラント(ネッツ)/29.7点
7位ドノバン・ミッチェル(キャバリアーズ)/29.3点
8位レブロン・ジェームズ(レイカーズ)/29.1点
9位ジャ・モラント(グリズリーズ)/27.6点
10位トレイ・ヤング(ホークス)/27.5点
得点部門では序盤戦に引き続き、ダラス・マーベリックスのドンチッチが首位を維持。月間MVPに輝いた12月には自己最多の1試合60得点を含め、3度の50点超えと爆発した。フィールドゴール成功率も50.1%と高い水準を保っており、初タイトルへの期待が高まっている。
次点は昨季の得点王エンビード。最初の20試合でコートに立ったのは12試合と序盤戦は故障欠場が目立ったが、12月に平均35.4点と調子を上げ、ドンチッチとともに月間MVPに選ばれている。トップとはわずか0.6点差のため、首位交代の可能性も十分にありそうだ。
3位以下は、アデトクンボ、テイタム、ギルジャス・アレキサンダーの3人が平均30点超え。1月2日に自己最多の71得点を叩き出した7位のミッチェルにも注目だ。
■平均リバウンドTOP10
1位ドマンタス・サボニス(キングス)/12.4本
2位ルディ・ゴベア(ウルブズ)/12.0本
3位ヤニス・アデトクンボ(バックス)/11.9本
4位スティーブン・アダムズ(グリズリーズ)/11.5本
5位ニコラ・ヨキッチ(ナゲッツ)/11.0本
6位ニコラ・ブーチェビッチ(ブルズ)/10.9本
7位イビツァ・ズバッツ(クリッパーズ)/10.5本
8位ジュリアス・ランドル(ニックス)/10.3本
9位ボビー・ポーティス(バックス)/10.1本
10位ユスフ・ヌルキッチ(ブレイザーズ)/10.1本
リバウンド部門では、昨季のタイトルリーダーであるゴベアをかわし、サクラメント・キングスのサボニスが首位に浮上。昨年の12月4日から現在まで、18試合連続で2桁リバウンドを継続中で、その間3度の20本超えも記録している。過去3年は平均12.4本で5位、12.0本で4位、12.1本で3位と着実に順位を上げてきているが、今季こそ初のリバウンド王に輝けるか。
その他の候補では、得点ランクに続いて3位に入っているアデトクンボ、10年目にしてキャリアハイのペースでリバウンドを量産するアダムズ、昨季13.8本で2位だったヨキッチらもまだまだ数字を伸ばす可能性はある。■平均アシストTOP10
1位タイリース・ハリバートン(ペイサーズ)/10.2本
2位トレイ・ヤング(ホークス)/9.8本
3位ニコラ・ヨキッチ(ナゲッツ)/9.7本
4位ルカ・ドンチッチ(マーベリックス)/8.7本
5位ラッセル・ウエストブルック(レイカーズ)/7.9本
6位ジャ・モラント(グリズリーズ)/7.9本
7位ダリアス・ガーランド(キャバリアーズ)/7.8本
8位マイク・コンリー(ジャズ)/7.5本
9位マーカス・スマート(セルティックス)/7.2本
10位デイミアン・リラード(ブレイザーズ)/7.1本
アシスト部門は上位陣によるハイレベルな争いが展開されている。トップにはインディアナ・ペイサーズの新鋭ハリバートンが立っているが、直近の試合で負傷退場した点が今後にどう響くか。
2位以下も、4年連続で9本台を記録中と安定感抜群のヤング、センターながら圧倒的なパスセンスでアシストを量産するヨキッチが僅差で続いている。
また、現在は規定を外れているものの、フィラデルフィア・76ersのジェームズ・ハーデンは平均11.0本と自己最高に迫る数字をマーク。すでに復帰を果たしており、直近9試合中7試合で2桁アシストをあげるなど、虎視眈々と6年ぶりのタイトル奪還をうかがっている。
最後に3ポイントシュートの成功率ランキング。冒頭にも記した通り、渡邊雄太は現在ランキング外となっているが、規定数には1本足りないだけで成功率52.7%は1位に相当する。
ネッツは現在40試合を消化しており、渡邊は39本を成功。最終的に規定の82本をクリアできるかが焦点で、その時に多少パーセンテージが下がっても、スタッツリストの上位に名を連ねることができるか。最後までファンを楽しませてくれるような活躍を期待したい。
現在のトップは新天地のデンバー・ナゲッツで躍動するコールドウェル・ポープ。ヨキッチを中心とした優れたパッシングオフェンスから思い切りよくシュートを放ち、キャリアハイを大幅に上回る成功率を記録している。2位以下も45%超えの猛者が並んでおり、引き続き注目だ。
※3ポイント成功率の規定条件=所属チームが消化した試合数につき、平均1本以上の3ポイント成功。シーズン終了時点で82本以上の成功が条件となる。
■3ポイント成功率TOP10
※成功率の横のカッコ内は、成功数/試投数
1位ケンテイビアス・コールドウェル・ポープ(ナゲッツ)/48.0%(85/177)
2位デイミオン・リー(サンズ)/46.8%(74/158)
3位ルーク・ケナード(クリッパーズ)/46.2%(54/117)
4位アレック・バークス(ピストンズ)/45.0%(63/140)
5位マルコム・ブログドン(セルティックス)/43.8%(64/146)
6位アイザイア・ジョー(サンダー)/43.5%(57/131)
7位アル・ホーフォード(セルティックス)/43.5%(67/154)
8位アンドリュー・ウィギンズ(ウォリアーズ)/43.1%(69/160)
9位ステフィン・カリー(ウォリアーズ)/42.9%(136/317)
10位バディ・ヒールド(ペイサーズ)/42.7%(165/386)
構成●ダンクシュート編集部