今夏のフランクフルト離脱濃厚の鎌田大地、サッカー研究機関選定「今夏で契約が切れる選手60人」の同世代で3番目に高い市場価格に!
【動画】去就が気になる鎌田大地のフランクフルトでのゴール集!
スポーツディレクターのマルクス・クレシェ氏は以前から、「ひとりの選手のために、クラブの給与体系を壊すことはしない」として、主力選手であっても、最大限の慰留はするとはいえ、“去る者は追わず”の姿勢を貫くことを明言。先日も、地元紙『Frankfurter Rundschau』に「我々は選手に対し、彼をどのように見ているか、クラブとして何を目指すのか、いかなるプランを立てているか、その中で彼がどんな役割を担うべきかを示した。選手がいかなる決定をするか、見てみよう」と語り、あとは選手次第だとした。
鎌田については、同じくブンデスリーガではドルトムントが、カタール・ワールドカップでより価値を高め、他国のビッグクラブからの引き合いがあるというジュード・ベンリンガムの後釜として、この日本代表選手の獲得に乗り気だといわれており、ドルトムントの地元メディア『RUHR24』も注目している。
同メディアは、フランクフルトが提示した年俸300万ユーロ(4億円強)+出来高ボーナスという条件を蹴ったとされる鎌田について、「フランクフルトの契約延長の試みは失敗に終わったことで、同クラブは彼が今夏以降は留まらないと見ている。獲得ターゲットのひとりとなった26歳の鎌田は、次のステップに進みたいと考えている。その場合、年俸も倍になるだろう。ドルトムントは状況を注視している」
しかし、彼に視線を注いでいるのはドルトムントだけでなく、イングランドのトッテナム、スペインのバルセロナといった国外クラブも移籍先候補として現地メディアから名前が挙げられており、ドイツの放送局『Sport1』も「鎌田には多くの選択肢があり、国外のクラブも考慮に入れている」と報じた。
このように、その去就が移籍市場の中でも注目を集めている鎌田については、サッカー研究機関「CIES Football Observatory」が、「今年6月に所属クラブと契約が切れる選手60人」のひとりとして注目。この項目では、24歳未満、24〜26歳、27〜30歳という3つの年齢層で20人ずつ選手を取り上げ、それぞれの推定市場価格を紹介している。
鎌田の市場価格は1520万ユーロ(約21億6000万円)で、これは「24〜26歳」の選手の中では、ユーリ・ティーレマンス(レスター)、マルコ・アセンシオ(レアル・マドリー)に次いで3番目に高いものとなっており、また同機関による「適性移籍金」は2000万ユーロ(約28億4000万円)と算出された。なお、全年齢層での推定市場価格のトップ10は以下の通りである。
1位:ユーリ・ティーレマンス(25歳/レスター) 3080万ユーロ(約43億7000万円)
2位:ミラン・シュクリニアル(27歳/インテル) 3030万ユーロ(約43億円)
3位:マルコ・アセンシオ(26歳/レアル・マドリー) 2190万ユーロ(約31億円)
4位:ユスファ・ムココ(18歳/ドルトムント) 2030万ユーロ(約29億円)
5位:アドリアン・ラビオ(27歳/ユベントス) 1950万ユーロ(約27億7000万円)
6位:メンフィス・デパイ(28歳/バルセロナ) 1720万ユーロ(約24億4000万円)
7位:エバン・エヌディカ(23歳/フランクフルト) 1640万ユーロ(約23億3000万円)
8位:鎌田大地(26歳/フランクフルト) 1520万ユーロ(約21億6000万円)
9位:ラファエウ・ゲレイロ(29歳/ドルトムント) 1510万ユーロ(約21億4000万円)
10位:チャーラル・ソユンジュ(26歳/レスター) 1100万ユーロ(約15億6000万円)
カタール・ワールドカップでは、対戦相手の厳しいマークなどもあって真価を発揮したとは言えないものの、依然として日本人では最も価値の高い選手とされている鎌田が、いかなる決断を下すのか。マーケットの動向には要注目である。
構成●THE DIGEST編集部
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