ウォリアーズが再び借金生活突入も、名手トンプソンは余裕の発言「今の時点で心配なんてない」<DUNKSHOOT>
ところが、15日のシカゴ・ブルズ戦では、今季平均26.1点、5.0リバウンド、4.9アシストをマークするエースのデマー・デローザンをケガで欠く相手に118−132で敗戦。ニコラ・ヴュチェビッチにいずれもゲームハイとなる43得点、13リバウンド、4スティールの大活躍を許したほか、ザック・ラビーンが27得点、9リバウンド、6アシスト、コビー・ホワイトが15得点、アレックス・カルーソが12得点、9リバウンド、7アシスト、2スティール、アヨ・ドスンムが12得点、6アシスト、パトリック・ウィリアムズが10得点と、計6選手に2桁得点を献上した。
ウォリアーズはクレイ・トンプソンが8本の長距離砲を含む26得点に4リバウンド、4アシストとチームを牽引。ステフィン・カリーが20得点、10リバウンド、4アシスト、ジョーダン・プールが15得点、アンソニー・ラムが14得点、アンドリュー・ウィギンズが11得点、5リバウンドをマークしたものの、連勝はならなかった。
この敗戦により、ウォリアーズは21勝22敗(勝率48.8%)と借金1を抱え、現在ウエスタン・カンファレンス8位。プレーオフ進出枠にいるロサンゼルス・クリッパーズ(23勝22敗/勝率51.1%)とは1.0ゲーム差ながら、プレーイン・トーナメント進出圏外にいる12位のオクラホマシティ・サンダー(21勝23敗/勝率47.7%)とも0.5ゲーム差と、どちらにも転ぶ可能性がある位置にいる。
もっとも、トンプソンはウォリアーズがプレーオフへ進出するチャンスを心配しているかと聞かれると「いや、まったく。ゼロだね。健康体で無事にあそこへ辿り着くこと。できれば上位シードがいいね」と余裕の発言。
昨季は直近8年間で4度目のリーグ制覇を果たしたウォリアーズのロスターには、今季もカリー、トンプソン、ウィギンズ、ドレイモンド・グリーン、ケボン・ルーニー、プールといったコアメンバーが残っており、チームとしての経験値はリーグでも群を抜いている。「僕はこのリーグで長くやっている。このチームに自信を持っているよ。シーズンのこの時点で心配することなんてないね。組織の舵を取り直していくさ」
そう強気に語ったトンプソン。今季のウォリアーズは、ウィギンズ、カリーが10試合以上を欠場するなど戦力が揃わず、10日のフェニックス・サンズ戦で18試合ぶりにベストな先発陣(カリー、トンプソン、ウィギンズ、グリーン、ルーニー)を組むことができた。
それでも内弁慶スタイルは変わらず。ホームのチェイス・センターこそ17勝5敗と圧倒的な強さを誇るものの、アウェーでは4勝17敗と大きく負け越している。
プレーイン・トーナメントは上位シードのチームの本拠地で開催されるだけに、アウェーの苦手を克服するか、ホームコート・アドバンテージを得られる位置まで順位を上げていきたいところだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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