かつて“人類最速”と称された男の身に、一体何が起こったのか。

 現地1月19日、陸上100メートルで9秒58の世界記録を持つウサイン・ボルト(ジャマイカ)氏が、母国の民間投資会社で管理する口座から約1270万ドル(約16億2400万円)以上の資産が消えていたと判明した。
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 同氏の弁護士を務めているリントン・P・ゴードン氏によると、投資会社「Stocks & Securities Limited(SSL)」に1280万ドル(約16億4000万円)を預けていたボルト氏だが、現在の残高は1万2000ドル(約153万円)であるという驚愕の報告がされた。

 英国の日刊紙『The Guardian』によると、損失額は約1270万ドル(約16億3000万円)だったという。この途方もない詐欺被害を海外の複数メディアが一斉に報じた。

 まず英国の公共放送局『BBC』によると、「世界選手権11個の金メダルとオリンピック8個の金メダルを獲得した後、2017年に陸上競技から引退した36歳のスプリンターは、10年以上にわたってSSLで投資をしていた。弁護士のゴードン氏によると、資金が返却されない場合は、この問題を裁判所に持って行くことになる」と法的処置を示唆している。

 同じく、英国のスポーツ専門メディア『GiveMeSport』は「8度のオリンピック金メダリストが転落。ジャマイカの民間投資会社の口座から1000万ポンドを失った」と発表し、ジャマイカのナイジェル・クラーク財務相のコメントを紹介している。

 同氏はボルトの金をめぐる状況は憂慮すべきものであると述べ、「金融機関を疑いたくもなるが、勤勉な業界全体を塗りつぶさないようにお願いしたい」と、問題の早期解決を願った。
  米放送局『NBC Sports』は、ボルトの母国であるジャマイカの日刊紙『The Gleaner』の情報を引用し、先週SSLは元従業員による不正行為に気付いたといい、アカウントが影響を受けたのはボルトだけではないと報じているが、はたして真実はいかがなものか。

 米経済誌『Forbes』によると、2018年のボルト氏は世界で最も裕福なアスリート100人の中で45位にランクイン。このオリンピックレジェンドは『Hublot』や『Puma』といったブランドから3000万ドル以上の契約金を得ており、「世界で最も稼いだトラックアスリート」とされている。

 かつて、陸上界の頂点を極めたボルト氏は自身のインスタグラムを更新。真っ黒な画面に、悲痛な文面を綴っている。

「ウソが存在する世界で真実はどこにあるの? 悪の歴史…その根源は何だったか…お金ではないか」

 はたして、巨万の富は戻ってくるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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