石川祐希がイタリア通算2000得点! 日本人初の到達も敗戦で華を添えられず…次節首位との一戦に「タフな試合になる」
【関連記事】伊バレー界の有識者たちも感服!! ミラノ石川祐希が週間MVPに選出!「ナガトモがインテルでプレーした時以来」という現象にも注目 前節を終えて6位のミラノは、年末のコッパ・イタリアで準決勝進出を決めた後、年明けからのレギュラーシーズンで2連勝中。プレーオフ出場に向けてさらに勝点を重ねたいところだ。この日の相手は、ミドル4人のうち3選手とアタッカー6人のうち5選手が200 cmを超える大型チームのヴェローナ。前半戦を4位で終えたが、現在は4連敗中で後半戦はまだ白星がなく9位へ下降している。それでも、エース本数リーグトップのノウモリー・ケイタ(マリ)と得点ランク3位の220 cm、マキシム・サポズコフ(ロシア)を擁する手強い相手だ。シーズン前半に完敗を喫した相手との再戦へ、ミラノは前節のモデナ戦でMVP(マン・オブ・ザ・マッチ)を獲得した石川を先発で起用した。
第1セット序盤、ミラノはケイタのシーズン33本目となるエースを含むサーブにレセプションを崩され、5連続失点に見舞われる。被ブロックも続き反撃の芽を摘まれるが、中盤に石川のサーブで2連続ブレークに成功。背番号14は、イタリア通算2000得点目となるブロックアウトを決めて1点差に詰め寄る。終盤に同点としたミラノだったが、相手が握ったセットポイントで再びレセプションが乱れて失点し、このセットを落とした。
第2セット、エース2本などで優位に立ったミラノは、石川がレフトからのクロスとブロックアウトに続き、プッシュでブロックを攻略して連続得点。バリエーション豊かな攻撃で相手の追い上げを阻止する。さらに、絶妙なディグを自らのバックアタックで得点に変えると、ジャン・パトリー(フランス)のエースが飛び出しリードは4点に。ところが、後半はサーブミスに加え、安定を欠いたレセプションが攻撃のミスにつながり、難しいボールを打ち切った石川のアタックにもブロックが立ちはだかる。接戦に持ち込まれた終盤は、先に奪われたセットポイントを石川のバックアタックで回避するなどして粘るが、相手の強打に屈して逆転で2セット目を奪われた。
連敗脱出に向けて勢いづくヴェローナを前に、ミラノはリズムを取り戻せず第3セットでは足が止まる。粘り強い守備が影を潜めたまま、前半戦のリベンジを果たせずに試合を終えることとなった。
レセプション成功率(Aパス)でリーグ最下位のヴェローナをサーブで攻め込めていれば、違う結果になっていたかもしれない。
石川は、11得点(アタックのみ)を記録して、イタリアでキャリア通算2000得点(2010得点)を達成。勝利で花を添えられなかったが、セリエAで日本人選手が誰も成し遂げていない記録の樹立は大きな賞賛に値する。
試合後には、「今日はヴェローナに 0-3 で負けてしまいました。ヴェローナの高さのあるブロックと勢いにやられてしまいました。どのセットも非常に僅差だったのですが、本当に流れが掴めずに、チャンスボールだったり、点を獲るべきところで点を獲れなかったことが、今日の敗因だと感じています。個人的にもレセプションで少し乱れることも多かったですし、スパイクに関しては決定率は低くなかったのですが、ブロックに捕まるケースが今日は多かったので、そこを改善しなければいけないなと感じています」と厳しい戦いを振り返った。
ミラノの次戦(日本時間1月28日午前0時開始予定)は、無敗で首位独走中のペルージャとの第6節だ。
石川は、「今日出た課題をしっかり修正して、ペルージャはまだ1敗もしていないチームなので非常にタフな試合になると思いますけど、これから後半戦も残りわずかとなってくる中で、大事な一戦になるので、そこに向けてしっかり準備して臨んでいきます」とコメント。その注目の対戦は、ミラノ市に位置する収容人数1万2000人を超えるイタリア最大規模のアリーナ、『メディオラヌム・フォーラム』で開催される。
構成●THE DIGEST編集部
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