今月1日、ポルトガル2部リーグ、UDオリヴェイレンセに期限付きで加入した元日本代表の三浦知良。 56歳の誕生日を目前にしての海外移籍には、世界中のメディアからの反響が今も冷めやらない。

  イギリスの国内メディア『Daily Express』では現地時間2月5日、特集記事の中でカズの欧州移籍を報じており、往年の名プレーヤーの存在と比較しながらプロ選手としてのキャリアを称えている。
  同メディアは「キング・カズことカズヨシ・ミウラは、55歳にして新たなクラブに加入し、衰えを感じさせない」と記しており、その上で「『キング・カズ』あるいは『カズ』と呼ばれるミウラは、最高レベルのサッカーでまだ通用することを証明し、世界中の記録を塗り替えてきた。初めてプロ契約を結んでから約36年、カズは今もポルトガル2部リーグでプレーしている」と今回の契約を伝えている。
 
 加えて、マンチェスター・ユナイテッドで長く活躍したウェールズ出身のストライカー、ライアン・ギグスが通算で963試合に出場していることを挙げながら「カズはギグスの持つ試合出場数にはまだ遠く及ばない」とクラブでの公式戦出場記録に言及。その上で「カズの言うように60歳までプレーを続けた場合、ギグスは自身の功績が最終的に奪われるのを見るかもしれない。だが、この筋金入りのサッカー選手が、ギグスの記録を破ったとしても誰もカズを恨むことはないかもしれない」と綴っている。

 記事の中ではカズ自身のコメントも紹介されており「ギグスが打ち立てた記録への挑戦についてカズに尋ねると『プレーしたいだけだ』と明快な答えが返ってきた。そして、この日本のスターは衰えを見せない」として、現役への意欲を見せていたことも記している。

 他にも「40代で現役を続けたサッカー選手といえば、ハビエル・ザネッティ、ジャンルイジ・ブッフォン、ライアン・ギグスなどが思い浮かぶだろう。しかし、日本人ストライカー、ミウラの55歳の驚くべきフィットネスレベルは彼らとは比較にならないほどだ」として、現役選手としてのコンディションを絶賛した。

 海外でのプレーはこれで5カ国目となり、ピッチ以外での役割も見込まれているとも伝えられる。だが、欧州のピッチでもう一度、カズがプレーする姿に多くのサッカーファンが期待を寄せていることも間違いないだろう。

構成●THE DIGEST編集部
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