例年にも増して混戦となっている2022−23シーズンのNBA。ゴールデンステイト・ウォリアーズの黄金期から“群雄割拠”の時代に移行しつつあり、この状況について元NBA選手のポール・ピアースは「最もリーグの均衡が取れている」と自身の見解を述べている。

 今季ここまで各チームが50試合超を消化したなか、リーグ最高成績はボストン・セルティックスの38勝16敗(勝率70.4%)。以下、デンバー・ナゲッツが38勝17敗(勝率69.1%)、ミルウォーキー・バックスが37勝17敗(勝率68.5%)、フィラデルフィア・セブンティシクサーズが34勝18敗(勝率65.4%)、メンフィス・グリズリーズが33勝21敗(勝率61.1%)と続き、東西を併せて勝率5割以上のチームが30チーム中16チームを数える。

 なかでもウエスタン・カンファレンスは大混戦。昨季王者のウォリアーズは、2014−15シーズンからの8年間で優勝4回、5年連続を含むNBAファイナル進出6回と黄金期を築いてきたが、今季はウエスト7位の28勝26敗(勝率51.9%)で11位のオクラホマシティ・サンダー(26勝28敗/勝率48.1%)と2ゲーム差と、プレーイン・トーナメント進出も安全圏ではない。
  レブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビス、ラッセル・ウエストブルックのビッグ3を擁する名門ロサンゼルス・レイカーズは、25勝30敗(勝率45.5%)でウエスト13位。4位のロサンゼルス・クリッパーズ(31勝26敗(勝率54.4%)と5ゲーム差で、まだ上位シードを狙える一方、2年連続でプレーオフを逃す可能性も十分にある。

 逆に、2005−06シーズンを最後にプレーオフから遠ざかっているサクラメント・キングスが3位(30勝23敗/勝率56.6%)につけているように、カンファレンス、そしてリーグ全体の勢力図が変わりつつある。

 セルティックスで低迷期と強豪期を経験し、2008年にはリーグ優勝を果たしたピアースは、セルティックス時代とネッツ時代に同僚だったケビン・ガーネットのポッドキャスト『KG Certified』に出演。群雄割拠と化した現在のリーグについて語っている。
 「フェニックス(サンズ)は(ケガ人も多くて)苦労のシーズンを過ごしていたけど、今では調子を取り戻して、順位を上げている。ポートランド(ブレイザーズ)は序盤戦こそ良かったけど、今ではプレーオフ(に出場する)チームのようには見えない。それは支配的なチームがないからだ。今まで観てきたなかで、最もリーグの均衡が取れている」

 ピアースは、今季もプレーオフで番狂わせが起こる可能性もあると考えているようだ。
 「デンバーがウエストでトップだが、彼らはカンファレンス決勝に到達するかもしれないし、ゴールデンステイトや(8位のニューオリンズ)ペリカンズが健康体なら、プレーオフ1回戦で負けるかもしれない。イーストではボストンが結果を残しているが、フィラデルフィアもチームとして成長し、ミルウォーキーもコンディションを上げている。私は(混戦の)今のリーグが好きだよ」

 今季の“最も均衡したリーグ”を制するのはどこか、大いに注目が集まるところだ。

構成●ダンクシュート編集部

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