「一体何を見ているんだ」名手レディックがヨキッチの“低評価”に不満「本当にバスケを理解しているのか?」<DUNKSHOOT>
2021年、22年と史上13人目となる2年連続シーズンMVPに輝いたヨキッチは今季55試合に出場して平均24.6点、11.7リバウンド、10.0アシストとシーズン平均トリプルダブルをマーク。チームもミルウォーキー・バックス(44勝17敗)、ボストン・セルティックス(44勝18敗)に次ぐリーグ3位(44勝19敗)の成績を残しており、ビル・ラッセル、ウィルト・チェンバレン、ラリー・バードに次ぐ3年連続MVP受賞の快挙も夢ではない。
現役時代にピュアシューターとして鳴らし、NBA計6チームでプレーしたレディックは、自身がホストを務めるポッドキャスト番組『The Old Man & The Three』で「ヨキッチがいかに支配的かを分析するには、“目では分からない”部分が大きい。ほかの選手の方が価値があるのは明らか、というような言われようだが、そういう人たちは一体何を見ているんだ?」と語り、周囲を生かして、なおかつステップアップさせる能力を高く評価した。
「ヨキッチの支配力や影響力を見ている。KCP(ケンテイビアス・コールドウェル・ポープ)はキャリアで最も効率的なシーズンを送っているし、アーロン・ゴードンも同様だ。マイケル・ポーターJr.はオープンでの3ポイントを決めるだけでなく、ヨキッチとのコンビプレーやカットインから得点を重ねている。ジャマール・マレーのゲームはヨキッチがいることの恩恵を受けている。ブルース・ブラウンもキャリアで最も効率的なプレーだ。一体何を見ているんだ? 本当にバスケットボールを理解しているのか?」
バスケットボールはチームスポーツ。MVPを選ぶには、スーパースターの周りにいる選手を見る必要があるとレディックは主張する
「今のNBAに、ヨキッチよりもチームメイトをステップアップさせられる選手がいるかどうか分からない。チームスポーツの価値について語る時、ヨキッチはリストのトップにいると思う」
英雄マジック・ジョンソンや神様マイケル・ジョーダンも成し遂げられなかった3年連続MVPに輝いたとなれば、ヨキッチ評もこれまで以上に上がることになりそうだ。
構成●ダンクシュート編集部